2024年、過酷な夏の記録です
去年の夏も相当暑かったのですが、今年も暑かった。
今年は新しい畑を得て昨年より広くなり、いろいろな課題も見えてきました。
今日は、今年の夏の記録と、今後に向けて見えてきた課題と対応案を書いていこうと思います。
梅雨は全く水が引かず、ニンジンがやられる
購入して初めての夏を迎える畑。梅雨の時期は水が溜まるだろうと思っていましたが、案の定でした。
そして今年の梅雨は中休みがほとんどなく、ずーっと降りっぱなしだったので、水が引くタイミングが本当になかったです。
梅雨を想定して購入した排水ポンプですが、1日だけ雨の止み間があったとしてもまた次の日に雨予報ならば排水作業をしてもほぼ無駄になってしまうので、結局使うタイミングがありませんでした。
何週間も水が溜まった状態の畑、野菜に影響ないはずがないです。
ジャガイモは梅雨入り前にほぼほぼ収穫が終わっていたので収量は少ないものの無事に収穫できましたが、にんじんは下の写真のようにダメになりました。水が浸かっていたところが丸々溶けたと思われます。
このニンジンは「アロマレッド」。美味しいニンジンということで直売所で販売するための専用ラベルも購入して楽しみにしていたのですが、残念な結果になりました。
今後に向けてそもそも水が溜まらないようにしないといけないので、外周ぐるっと溝を掘るド作業をどこかでしようと思います。
6〜7月、作業ができないのが一番のストレス
水が引かなくて作業ができなくても雑草は容赦なく伸びていきます。私にとって一番ストレスなのは「やることがたくさんあるのに作業ができない」ということだと認識し始めました。
雑草ですが、この圃場は昨年までは長年水田だったところなので、もしかしたら雑草はそんなに生えないんじゃないかと淡い期待を抱いていました。まぁ案の定、現実は甘くなく、隣が耕作放棄地だからというのもあるのかもしれませんが、とんでもなく雑草が生えてきます。多種多様な可愛らしい雑草というよりも、強烈でゴツい、指が切れそうなススキ系のヤツです。すんごいです。
こんなすんごい雑草がすごい勢いで伸びているので、週末に夫と共に草刈りしてしまいたいところですが、水が溜まっていて作業ができないということと、そもそも6月7月の週末は家の用事でどうしても畑にいけないことも多くあって、あれよあれよという間にちゃんと管理できている畑とは言い難い状態になってしまい、ストレスばかりが溜まっていきました。
お借りしている方の畑はどれだけ雨が降っても水が溜まらないので、こちらの方でコツコツと作業を進めていましたが、今年は早くから猛暑が始まったので、まだ身体が暑さに慣れる前にいきなりの猛暑はかなり身体にこたえ・・・
こんな感じで、夏が始まったばかりの時点で既に心身ともに危うい状況に陥りました。
7月、腎盂腎炎になりかける
6月半ば頃から、体調に異変を感じるようになりました。ヒザの上あたりが痛くて異常に冷たい。
家で椅子に座っている時は、腰から下を毛布をくるんでいました。上半身はノースリーブです。客観的に見たら明らかに異常な光景ですが、それでも足が寒くて、「温泉に行きたい」なんて滅多に言わないセリフをこぼしたりしていました。
一方、畑では熱中症が怖いので水分をしっかりとっていましたが、汗をめちゃくちゃかくので、お手洗いに7時間くらい行ってないということが日常的になってきました。
そして全身にむくみが出てきましたが、毎年夏はむくむので、あまり気にしませんでした。
そんな日々を送っていたら、ある日、起き上がるのがやっとの強い倦怠感と共に38度超の発熱。内科に行ったら「発熱していたら診れない」と言われたので、自己診断で、泌尿器科へ移動。お手洗いに行ってもほとんど尿が出ないという事態が続いていたためです。
ようやく診てもらえるというありがたさたるや・・・先生曰く、どうやら腎盂腎炎になりかけていたようです。処方された薬を飲んだら熱は下がりました。本当に腎盂腎炎になってしまったら入院が必要らしいですが、その前に回復したので良かったです。
利尿作用のある漢方薬も一緒に処方されて、少しむくみも改善しましたが、完全に回復するのは涼しくなってからかなぁと思っています。
これを読んでくださっている方も、夏の暑い中での作業、膀胱と腎臓にはどうぞご注意くださいね。
8月上旬、資格試験を受験
中小企業診断士の1次試験を受けていました。この試験は7科目あり、2日に渡って行われるもので、受けるだけでも体力が要るもの。実は昨年初受験していたのですが、去年は3科目合格、今年は残り4科目を受験しました。
昔から一夜漬けの女王と言われてきた私、直前にうぉぉぉ!と追い込み、何とか1次試験は合格しました。でも10月にある2次試験の勉強をほとんどしていません・・・。どうしようか迷い中。
高齢になった時にがっつり農業するのは体力的にしんどいため、農業以外の収入もいろいろ作っておきたいと考えて受験しました。とはいえ、農業経営にも使える知識がいっぱいなので、このブログでもいろいろ紹介していきたいと思います。
8月中旬、お盆休みは久しぶりにがっつり作業
お盆は、お墓参りや帰省などを除いてがっつり畑で作業。暑い日中を避けて、夫と共に早朝と夕方、ひたすら除草作業をしていました。大変だったけど、作業ができるのはありがたいし、除草は確実にきれいになる作業なので嫌いではないです。下の写真のように、ごっつい系の草を手作業で取り除いていきました。
去年まで借りていて今年の春に返却した畑は大きな法面があって、法面の草刈りに無駄に時間を取られていましたが、今の畑は法面がないのでその点は楽です。今後もし農地を借りることがあれば、法面がある畑はできれば避けたいと改めて思いました。
お盆の間には、2度、直売所にジャガイモ、ピーマン、オクラなどを持って行って、完売したのも嬉しかったです。お盆は出荷している人も少なめでライバル?が少なかったのも幸いしたのかもしれません。
とにかくこのお盆期間は、久しぶりにちゃんと働いたという感じで体は疲労困憊でしたが、精神的にはすごく楽になりました。
それでも全ての除草ができたわけじゃなく、ボーボーのところをたくさん残してしまいました。最低限、お隣さんや巡回している水利組合の人に迷惑がかからないようにアゼやその周辺は優先してやりましたが・・・
8月後半、よく考えたら梅雨明けから雨がほとんど降ってない
お盆に作業がしっかりできてホッとしたのですが、お盆の後、今度はひと雨欲しいなぁという状況になってきました。
昨年も雨が降らなくて困りましたが、今年も同じような状況。まぁそのうち夕立があるだろうとやはり淡い期待を抱いていたものの、現実は甘くなかったです。天気予報では降るようなことを言っているのに結局降らない。
水路は開放されている間は下の写真のように満ちていて、水利組合には入っているけれども普段はこの水は使わないのですが、もう全てがカラカラでやむを得ないので、バケツですくって水やりしていました。バケツですくってバケツのまま、バシャー、バシャー、と。
それでも全然足りないし、周りの水田が中干しの時期になったからか水路の水が少ししか流れなくなったので、ポンプを発動して底の方の水を吸い上げようかと思いましたが、結局やりませんでした。
梅雨の頃はピチピチしていたサトイモが、目に見えて弱っていき・・・
そして、このブログを書いている9月中旬時点ではほぼ消失しました。これは写真には撮っていません・・・。
近くの農家さんも井戸水が枯れてしまったということで、お風呂の水をポリタンクに入れて運んでおられました。
梅雨まではすごい雨で水が引かない、梅雨が明けると今度は干ばつ・・・まるで雨季と乾季のサバンナ気候みたいです。去年も大概でしたが、これから毎年夏がこんな感じになるかもしれないと思うと気が遠くなりそうです。
9月もがっつり猛暑
9月半ばになっても毎日のように35度前後の猛暑。種まきシーズンなのに撒いても枯れてしまうんじゃないかと思って種まきを躊躇しています。でも今年はラニーニャで冬はしっかり寒い予報。早くまかないと育たない可能性が高いし、難しい舵取りです。教科書通りに育てるのにもまだ失敗するくらいのスキルしかないのに、教科書そのものが役に立たないって・・・とにかく経験を積み重ねるしかないですね(泣)
毎日とにかく暑いので、また膀胱と腎臓がやられないように水分を取らないとと思いますが、しんどすぎて液体を摂取するのもしんどいです。夫から強制されて無理やり口に入れると、気管に入って「ゴホォ、ゴホォ」とむせて、目から涙、鼻からお茶と、摂取した水分が汗と同時にいろんなところから出てきます。久しぶりの友達に会った時には自分から「太ったんじゃないねん、むくんでるだけやねん」と、指摘されてもいないのに言い訳をしたり。自分でも「何やってんだ?」と時々思います。農業、なかなか過酷です。
あ、ちなみに塩あめは今年、この梅味がお気に入りです。過酷な中にプチ楽しみを見つけております。
猛暑と干ばつでも元気だった野菜
ネガティブなことばかり書いているので、ちょっとポジティブなことも書いておきます。
猛暑、干ばつにも負けないで元気だった野菜が2つあります。スイスチャードとクウシンサイです。
これらについては、追って直売所戦略の記事を書こうと思っているので、その際に詳しく書く予定です。
今のやり方ではダメだ。→新しい機械を買う予定です!
このような感じで夏を過ごし、正直、今のやり方では時間も体力も足らず、管理が追いつかないという現実を突きつけられました。
今年の夏は資格試験を除いても今年特有の事情もあって、畑に行けなかった日が多かったというのもあるのですが、やり方を見直さないといつまで経っても除草などの管理に追われて生産的なことは後回しという状況から抜け出せないだろうと認識しました。
というわけで、今、思い切って新しい機械を導入しようかと考えています。見積もりももうすでにもらっていて、80万円くらいのものです。これで何とか良いサイクルに持っていければと思っています。詳しくはまた後日書きます。
だいぶ端折りましたが2024年の夏を一気に振り返りました。
これを書いているのは9月23日秋分の日。昨日秋雨前線が通過して、ようやく大陸の涼しい空気が入ってきました。ようやく夏が終わりますか??去年の夏もキツかったのですが、今年はさらにキツかった。
それでも、去年は畑の返却があってまともに秋冬の作付けもできなかったのと比べると、今年はいろいろ育てられるので嬉しいことです。過酷な夏ですが、農業をやめたいとは思わない。それはやっぱり、何かを育てるのが好きだから、自分の裁量で自由にできるから、知識と経験が積み重なってよりよくなっていくから、等々、農業の楽しみというのが根本にあるのだろうと思います。好きじゃなかったら続かないと思います。
まだまだ書き足らないところはありますが、今日はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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