【家庭菜園】春植えジャガイモは「キタアカリ」がオススメ

2022年1月22日

家庭菜園をしている人は絶対にジャガイモは育てたことがあると思います。最近はいろんな品種が次から次へとでてきてどの種イモを買おうか目移りしてしまいますが、春植えのジャガイモとしては毎年必ずキタアカリを育てています

<目次>

  1. なぜ「キタアカリ」?
    • 理由1 料理に使いやすくて種イモが安い
    • 理由2 意外とスーパーで見かけない
    • 理由3 美味しい!!
  2. 栽培記録
  3. 振り返り
  4. オススメの食べ方
  5. 最後に

1.なぜ「キタアカリ」?

理由1 料理に使いやすくて種イモが安い

家庭菜園を始めて間もない頃、たくさんの種イモが売られているのを見て、ウキウキしながら「アンデスレッド」、「シャドークイーン」のようなカラフルなじゃがいも育てたりしましたが・・・普段の家庭料理にはけっこう使いにくいです。紫のジャガイモって(私の料理の腕の問題もありますが)あんまり美味しそうに見えない・・・。そして種イモがけっこう高いです。

キタアカリは普通の男爵などと同じようなジャガイモの色なので料理に使いやすく、また種イモも安いです。

過去に育てた「アンデスレッド」や「シャドークイーン」↓そうか病がちょっと出てます・・・。

2021年、国華園(実店舗)で購入した種イモは1キロ298円。この年、同時に購入した「サッシー」という種イモは500グラムで298円。倍の値段です!

理由2 意外とスーパーで見かけない

男爵やメークインはスーパーで簡単に手に入るけれども、キタアカリは普通のスーパーではあまり見かけません。どうせなら、スーパーで手に入りにくいものを作りたいですよね。人にあげたりする時も、ちょっと高級なジャガイモ感があってあげやすいです。でも種イモは「種イモ売り場」には必ず置いてあって簡単に手に入ります。

理由3 美味しい

美味しい!!

これが一番の理由です。学生時代、旅行で訪れた北海道の美瑛で「キタアカリ」を家族宛に送ったことがありました。野菜をあまり好んで食べない父も美味しいと絶賛していたのを覚えています。ホクホクして、シンプルに蒸して、塩、バター、マヨネーズ等で食べるだけで本当に美味しいです。

※注意点
ホクホクの裏返しですが、煮崩れしやすいです。肉じゃがあたりを作ると、ドロドロの肉じゃがになります。まぁ肉じゃがを飲み物と考えるならアリかもしれません・・・

2.栽培記録

種イモの入手

まずは3月上旬(注1,注2参照)に行きつけの国華園で種イモ購入。

本来なら3月中に植え付けしたいところですが、畑の契約が4月に入ってからなので、それまで約3週間、できるだけ日光に当てて芽出しさせておくことにしました。マンションなので、一日中日光が当たるところがないのが辛いところです。

植え付けから90日が収穫の目安ですが、気温が30度以上になると枯れるので、7月上旬まであまり暑くならないことを期待。

(注1)
この栽培記録を書いた2017年は3月上旬に種イモを購入しましたが、本当はもう少し早く入手した方が良いと思います。というのは、2月中旬頃から植え付ける人もいるので、お目当ての種イモが売り切れてしまうリスクがあるからです。また、種イモは1月頃からお店で売られ始めますが、芽がでて霜にあたると枯れてしまうので1月に植え付けると早すぎます。こういった点から、種イモは2月頃に入手して(※2022/01/22訂正)、植え付けするまでの期間は家で日光に当てて芽出しをし、十分暖かくなった2月下旬から3月頃に入ってから畑に植え付けるというスケジュール感がよいと経験上思っています。ここは大阪南部の比較的暖かいところですので、地域によっても若干違うかもしれません。

なお、農家さんは、田植えをする前の畑でじゃがいもを育てるので、1月に種いも入手、2月に植え付け、田植え前にさっさと収穫してしまうというスケジュールだと講習会で教わりました。家庭菜園と比べるとスケジュールがかなり前倒しのようです。

※2022/01/22追記
今日、種イモを物色しに園芸店に行くと、1月下旬の現時点でもう種イモが品薄で、再入荷はないと記載されていました。今年は種イモが品薄なのかもしれません。じゃがいも栽培を予定されている方は、お目当ての種イモを見つけたらすぐ購入する
ことをお勧めします。

(注2)
「キタアカリ」の種イモは春植え用のものしか出回りませんので、チャンスは春のみです
キタアカリは秋植え用の種イモとして売られているのを私は見たことがないです。理由は、休眠期間があって秋植えのタイミングで芽がでないからと聞いたことがありますが、詳しくは分かりません。過去に、春植えで収穫したキタアカリが秋に芽が出てきたので試しに畑に植えてみたら普通に育って収穫できたということはありますが、いずれにしろキタアカリの種イモがお店で売られるのは春植えのタイミングのみだと考えて良いと思います。

2017.4.6

少し芽が出てきましたが・・・なんかシワシワ・・・。大丈夫かな。

春ジャガイモは小さくカットして植え付けが可能ですが、切り口は乾かすか草木灰をつけるかしないと土の中で腐ってしまいます。草木灰の持ち合わせがないため、切り口を乾かすやり方でいくことにしました。

植え付け2日前に1つ40グラムくらいにカット。これでちょうど20ピースになりました。

2017.4.8(0日目)

植え付け日当日。乾燥させたものがこちら・・・なんか、変色してきました・・・。こんなんで植え付けて大丈夫か?と心配になる顔色の悪さです。


同日、植え付け。まずは畝に溝を作って有機肥料を入れて土を被せ、その上にジャガイモを植え付けていきました。植えた後も溝がある状態です。このやり方が土寄せしやすくてオススメやと通りがかりのおっちゃんが教えてくれました。ちょっと分かりにくいのですが下の写真の一番手前の畝です。

(ちなみにこの場所は借りたばかりの場所で、この一週間前に全面的に堆肥を少し入れています。石灰は入れていません。簡単にしか書いておらず恐縮ですが、4月1日4月2日4月3日のブログをご参照ください。)

ただ、この「溝方式」のやり方は、日光が当たりにくく、雨が多いと溝に雨が溜まって種イモが腐ってしまうリスクがあるかと思います。
一般的には、種イモを植え付けた上からマルチをして、芽が出てきたらマルチを破ってそのまま成長させるというやり方が多いのかなと思いますが、いろいろ試した結果、私はマルチをせず、成長に伴って土寄せをしていくやり方が分かりやすくて楽しいので、最近は大体この溝を作って植え付けるやり方でやっています。これまでのところ、雨が溜まって種イモが腐ってしまったことはありません(2020年時点)

ちなみに、多収を追求するぞと欲張って、2月中旬に種イモを植え付けた時がありました。
この時は、前述の「溝方式」ではなく、普通の畝に植え付けてマルチをし、芽が出たらマルチを破って不織布を被せて、と手厚くやりました。しかし、霜に当たってしまい、不織布をしていたので全滅はしなかったものの、せっかく出た芽が黒く変色して弱々しくなり、その後もずっと弱々しいままで、結局、ちょっとしか収穫できなかったことがありました。欲張ると良くないですね。

2017.4.23(15日目)

(写真がないのですが)ようやく発芽確認!発芽まで意外に時間がかかりました。

2017.4.29(21日目)

溝の底に植え付けるやり方で腐ってしまわないか心配していましたが、大丈夫でした。一番右手前のは発芽していないようですが、大体出揃った様子。早速土寄せしていきます。土手を崩すだけなので簡単です。

2017.5.2(24日目)

3日でこんなに成長。また軽く土寄せ。

2017.5.5(27日目)

さらに3日でここまで成長!早すぎる!快晴続きだったからか。
大きいサイズが少しよりも中くらいの大きさのがたくさん欲しいので、「芽かき」はしていません。やった方が良いのか迷いはありますが。

2017.5.21(43日目)

こんもり茂ってきました。

2017.6.3(56日目)

2日前にものすごい暴風雨があった影響か、全体的にペシャンとなりました・・・。まあ大丈夫だと思いますが・・・

2017.6.17(70日目)

気温が30度を超えるようになってきたからと思いますが、枯れかけてきました。写真の奥はお隣の畑ですが、お隣さんはもう収穫されたようです。本来は梅雨入り前に収穫するのが望ましいようですが、うちは植え付けが遅くてまだ70日しか経っていないのでもうちょっと我慢。花芽もつけていないので美味しいのが育っているものと期待します。

2017.6.24(77日目)

写真を撮るのを忘れてしまったのですが、さらに枯れてきたので・・・植え付けから収穫までの目安の日数は90日〜100日と言われますが、天気予報によると、次の日から雨続きになるようですので、かなり早いですが、収穫しました。

早いから収穫も少ないかな・・・と思いましたが、全然大丈夫でした!

1kgの種イモから9.6kgの収穫になりました!

ところで、芋掘りをする際、スコップでグサッとやってしまうのが絶対に何個かは出ますよね・・・うちは大体、夫がやらかします。そして大体、大きくてきれいなものに限ってグサッとやらかします。夫婦喧嘩の元です。

3.振り返り

  1. 事前に芽出しをしておいた。
  2. 種イモがシワシワでも大丈夫だった。
  3. 溝を掘って植え付けるやり方をしたので土寄せがしっかりできた。(日光が当たって青くなってしまったジャガイモは1個だけでした。)
  4. 畝の長さが短くて、株間が20㎝ほどしかなかった
  5. 植え付けが遅く、77日目の収穫になった
  6. 栽培期間中、少雨傾向。植え付け直後から気温も高めで快晴の日が多かった。
  7. 花は咲かなかった

4.オススメの食べ方

まずはシンプルに、小さめのキタアカリを使って丸ごと「せいろ蒸し」。
塩かマヨネーズかバターで。絶対美味しいやつやん!ホクホクの絶品!!

ポテトチップ!岩塩を振りかけて。絶対美味しいやつやん!絶品!!

ポテトサラダ!皮ごと湯がくと、皮がつるんと剥けて、実もほろほろと自然に崩れてきます。なんとも作りやすい。絶対美味しいやつやん!絶品!!

やっぱりキタアカリは美味しいです!!

煮物にすると煮崩れてしまいますが、このホクホクはたまらないです。お裾分けして結構減りましたが、まだまだいっぱいあるので堪能したいと思います。

5.最後に

前述のように、早く植えると霜のリスクがあり、遅く植えると最近は梅雨の前に猛暑になることもあってちゃんと育つまでに枯れてしまったりで、ジャガイモの栽培はなかなか難しいと思っています。より良い栽培方法があれば、またこのページを更新していく予定です。

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