家庭菜園で「ひよこまめ」を育ててみた

2021年3月26日

日本ではあまりお馴染みではないヒヨコマメですが、マクロビやベジタリアンやビーガンなど、菜食のレシピ本を見ると必ずと言っていいほど登場しますよね。下の『スーパーフードの図鑑』にも登載されており、栄養が豊富でダイエットにも役立つようです。

近く日本でもブームが来るだろう!今のうちに栽培技術を体得しておかねば!と腹黒さと下心全開で種を探してみると、日光種苗さんで種が売られていましたので購入。税込330円です。

ヒヨコマメ栽培の様子

たね袋の裏面の説明(著作権を考慮して画像の掲載は控えます)をみると、春まきと秋まきの両方可能で、栽培期間は約半年かかるようです。
乾燥を好むようなので、梅雨をまたいでしまう春まきよりも、秋まきの方が育てやすいのではないかと思います。

ヒヨコ豆のたね

2019.10.29 
ポットに種まきして育苗を開始しました。種袋からでてきた種はズバリ、ヒヨコ豆でした。(当たり前か・・・)

っていうか、それならば、食用のヒヨコ豆として売られているものを種として使っても栽培できるのでは・・・とふと我に返って思いました。今度試してみようと思います。(結果は追記しますので乞うご期待!?)

とりあえず、日光種苗さんで購入した種のヒヨコマメは、発芽率100%でみるみる成長し、20日ほどで畑に植えられるレベルまでになりました。(育苗中の写真を一枚も撮っていませんでした・・・すみません。)

ひよこまめ 定植

2019.11.16 畑に定植しました。乾燥を好むということで、ビニールのマルチも草マルチも全くせずにむき出しで育てることにしました。元肥もしてません。

この場所は水はけがあまり良くないため、定植してから収穫まで、一度も水やりをしませんでした

種袋の裏の説明には、「耐寒性はあるけれども霜に当たると株が弱るので霜対策をしましょう」と書かれています。不織布のトンネルなどをする方が良いのか・・・迷いましたが、真冬は株元にワラを敷いてあげたくらいでそれ以外は何もしませんでしたが、無事に冬を越しました。この年は記録的な暖冬だったからというのもあるかもしれません。(ちなみにここは大阪の堺市で、比較的温暖な地域です。)

春が近づき、気温が上がってくるとヒヨコマメもグングン成長してきました。

ひよこまめ 倒伏防止

2020.4.4時点で、こんな感じです。
ヒヨコマメはツル性ではないようですが、何もしないと倒れてしまうので、周りに支柱を立てて麻ひもで囲い、倒伏防止対策をしました。

ひよこまめ 栽培の様子

同じ日、近づいてみると、花芽がついてます!嬉しい!
これから実をつけていくだろうと思い、この辺りで肥料を与えました。

ちなみに、私が使っている麻ひもはアマゾンで買ったコクヨの麻ひも(ずばり下の写真のものです)ですが、1000円もしないのに家庭菜園で使うくらいなら何年も持ちます。廃品回収の時に使ったりもできますし、とても便利で重宝してます。ちょっと高くなるけれどオシャレな色のもあるので他の色のも使ってみたいなと思いますが、なんせなかなか無くならなくて・・・。

ヒヨコマメの花

2020.4.25 白い花が咲いてきました。豆の花ってどれもかわいいですが、ヒヨコマメも同じようにかわいい花です。

ひよこまめ

2020.5.6 さやが出来てきました!

ひよこまめ

2020.5.17 たくさん出来てます。試しに一つ、さやをめくってみましたが、まだ豆は小さく、収穫には早い様子でした。

収穫間際のひよこまめ

2020.5.24 たくさんできてきました。これは大量の収穫が期待できるのでは!!

ヒヨコマメを収穫

種袋の裏面の説明には「収穫は5月から6月上旬。サヤが茶色くなってきたら収穫しましょう」と書いてあったので、まだ収穫は早いかなと思っていたら、なぜかサヤの数が少なくなっていて、気がつけば、まともに収穫できたものは30個ほどでした・・・。カラスか何かに食べられたのかもしれません・・・。

あと、サヤが膨らんでいても中身が入ってなかったりというのもありました。中身が入っているものもひとつのサヤにひとつのヒヨコという感じです。画像検索をしてみると、ひとつのサヤに2つのヒヨコが入っているものがありましたので、私の育て方が下手くそだったのだと思います。豆ができるあたりでもう少し追肥をした方が良かったのかもしれません。

そして、売っているヒヨコマメは完全に乾燥した茶色で、私が収穫したものも茶色でした。いや、それなら輸入物を買ったらいいのです、本当は、家庭菜園ならではの「緑のヒヨコマメ」を目指していたのです。これは、完全に収穫時期を逃したのだろう、と思います。サヤが茶色くなってくる前に試しどりをして早めに収穫したほうが良かったのかもしれません

まあでも初めて育ててちゃんとヒヨコの形をしたヒヨコマメが少ないながら収穫できたのでとりあえず良しとして、少ししかないからどうやって料理に使おうかな・・・とぼんやり考えながら、瓶に入れて保管していました。写真も落ち着いたら撮ろうと思っていました。

しかし・・・

瓶に入れた収穫後のヒヨコマメ

え?うそやん。カビてる・・・。(自主規制でモザイクを入れてます)

見た目はカラカラに乾燥していたようでしたが、乾燥が足りなかったか・・・。瓶に入れるのではなく、しばらく紙袋か何か通気性のあるもので保存すべきだったかもしれません・・・。っていうかさっさと食べれば良かったです(泣)

ヒヨコマメの栽培を振り返って・・・

種からでも発芽率良好、栽培期間中は水やりは一切せず、ツルもでないので支柱も不要、よって、栽培自体は楽ちんです。

でも、今回は私の栽培技術が足りなかったせいで収量そのものが少なかったのですが、きちんと育てたとしても「ひとつのサヤにふたつのヒヨコ」で、多数のヒヨコを料理に使えるくらい多く収穫するにはそれなりの株数を植える必要があると思います。また、ひとつのサヤにひとつかふたつのヒヨコしかいないということは、サヤから手作業でマメを取り出すのになかなかの手間がかかるということでもあります。

ヒヨコマメのカレー等、これまで普通に食べていましたが、あのヒヨコたちは輸入元の国の人たちがひとつずつ手作業でサヤから取り出したものなのだろうか、いや、専用の機械があって一気に取り出したのだろう・・・など、色々と複雑な思いが頭をよぎります。

総じて、ヒヨコマメを家庭菜園で作るのは、ちょっと難しい部類なのかなというのが今回初めて育ててみた結論です。もし家庭菜園で栽培してみようと考えてこの記事を読んでくださっているならば、反面教師にしていただければ幸いです。特に収穫のタイミングを見失わないようにご注意!

今回幻に終わった「緑のヒヨコ」・・・またリベンジしようと思います!

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