「ハイビスカスローゼル Hibiscus Roselle」を育ててみた 

2020年12月22日

公開日:2020.12.1

■育てようと思った動機

タイの農園でいただいた、ハイビスカスティー。
この真っ赤な飲み物が何ともきれいで、いつか自分でも育ててみたいと思いました。
「日本でもビニールハウスがあれば育てられる」ということだったので、ビニールハウスが手に入れば育てよう、と決意。

■タネを入手

ネットショッピングでタネを発見!
“クレオパトラが愛用した”って、ますます魅力的。
ただ、日本で育てられるのか・・・

たね袋には特にビニールハウスが必要とは書いていません。
調べてみると、本来は多年草だけれども、日本では、春に種まきして秋に収穫し、冬になれば枯れる、つまり一年草として扱うなら普通に育てられるとのこと。
迷いなく、購入!

■2019.5.30 苗の様子

いつ種まきしたか、記録を忘れていましたが、5月30日時点でここまで育ちました。

2つのポットに種まきしましたが、発芽させるのは簡単でした。撒いてすぐ発芽。

この苗に限らず、マンションで育苗しているので、日当たりが万全ではなく、発芽はさせられてもその後の成長がどうしてもやや徒長気味になってしまいます。

後ろに写っているのは、ユーイングの水耕栽培器のカバーです。カバーに付いているLEDランプで日当たりの補強をしています。(水耕栽培器をこんな使い方している人いるかな?)

マンションのベランダには簡易温室を置いているので、この温室を使ってできれば冬越しさせたいと思い、良い方の苗をベランダの植木鉢に植え替えしました。

弱い方の苗も処分するのも可哀想なので、あまりに弱いから根付かないだろうと思いながらもとりあえず畑に定植。
写真も残っていないので、本当に「とりあえず」植えた感じです・・・。

■2019.6.29 【畑にて】根づいたのを確認

おお、「捨てるのも勿体ないし」と全く愛情のかけらもなくとりあえず植えた畑のハイビスカスローゼルが、すごい勢いで成長しています!強い植物なんですね!

■2019.7.12【ベランダにて】日光を求めるローゼル

ベランダのハイビスカスは日光を求めて上へ上へと伸びていってます。日当たり悪くてごめん〜。

■2019.7.26【ベランダにて】ツボミを確認

ツボミでしょうか?クリーム色で透き通っててきれいです。

■2019.8.6 【ベランダにて】色付くツボミ

ツボミが赤くなってきました!どんな花を咲かせてくれるのでしょう?

 

■2019.8.7【ベランダにて】

翌日。ツボミが大きくなっています。ピンクの花っぽい!

・・・そして、お盆前の雑用に追われ、咲いた花のシャッターチャンスを逃す。咲いているのは半日くらい。すごく短いです。

■2019.8.25 【畑にて】暴れ始めるローゼル

え?なにこれ?まさかハイビスカスローゼル?ウソやん!ボーボーやんっ!!

 

大変!大事なタカノツメがハイビスカスローゼルに飲み込まれそうです。(っていうか、もはや何が何だか状態ですが。)
タカノツメが採れなくて ペペロンチーノが食べられなくなるのは困る〜。
とりあえず、タカノツメに侵食している部分のハイビスカスの枝はバサバサ切り落とすことに。

■2019.9.2 【ベランダにて】初めての実を確認

わっ、実ができてきました。
キャンディみたいで可愛いです。
ベランダの株は大人しいです。

■2019.9.7 【畑にて】暴れるローゼル

こちらは可愛げのかけらもない畑のハイビスカス・・・暴れてます。市民菜園でこんな事してる人、他にいるまい・・・。
通りすぎる人は例外なく「これ、何?」と声をかけて行きます・・・。すみません・・・

■2019.9.7 【畑にて】ようやく実がつき始める

暴れるだけ暴れて実をつけないのかなと懸念していましたが、ようやく実がついてきました。花が咲いている様子は目撃できず。

■2019.9.23 【畑にて】暴れるローゼル2

一枝にこんなに!

ちょっと話は逸れますが、いつも冷やかしで声をかけてくるおっちゃんが、「この前、世界ふしぎ発見でこのハイビスカスの事が紹介されてた、あのクレオパトラが好んだらしいやん、美容に良いらしいやん」と、ニコニコしながらまた冷やかしてきました。

■2019.10.9 【畑にて】暴れるローゼル3

弱っちぃ苗だったのに、こんなに実がつきました。
ここは前年に菊芋を育てていて、菊芋は取り残しがあるとしつこく生えてきて厄介だと聞いていましたが、菊芋は全く出てこず。
菊芋もここまでの暴れん坊がいたら出てこれないとみた。

■2019.10.7 【ベランダにて】ピンクの花

ようやく、花の撮影に成功!

美しいです。ハイビスカスのような、オクラの花のような。

■2019.10.15 ボチボチ収穫

実のうち、外側の部分(ガクの部分)だけが食べられるようですので、一つずつめくって洗って干す。これがなかなか大変です。
タカノツメも一緒に干してます。貴重なタカノツメ(泣)

 

半分だけめくってみた。中身はタネです。

 

ガクをめくった後の実。
タネとりするにはちょっと未熟なので、これは廃棄しました。

 

天日干しして瓶へ。あの、ときめきのハイビスカスティーが飲める!
・・・でもなんかもったいなくてなかなか飲めず。

■2019.10.20 【畑にて】花の撮影に成功

畑でも花の写真撮影に成功!
それだけ花が咲いている瞬間は貴重です。

■2019.10.22 【畑にて】そろそろ終わりの模様

たった一株からたくさんの実がつきました。
この頃になると、収穫してガクをめくってみるとダニのような小さい虫が入っていることが多くなり、そろそろ終わりの模様。

■2019.11.2 たくさんの収穫

結局、丁寧に育てたはずのベランダのものより、「とりあえず」植えた畑の株からの収穫が圧倒的に多いという結果になりました。
この頃、株を撤去。株元の太さが5センチほどあり、もはや「木」になっていました。
ベランダの株も結局越冬を見送り、撤去しました。

■飲んでみる!


ティーポットに少し、乾燥させたハイビスカスローゼルを入れて、熱湯を注ぐ。
あのタイの農園でときめいたハイビスカスティーが我が家に!
赤い色の野菜は、熱を加えるとドス黒い赤に変色することも多いですが、これはきれいな赤色を保ったままです。

なんて美しい。自分で育てたから尚更感動です。
ちなみに味は、酸味と塩味を和らげた梅こぶ茶のような感じ。

市販の、ハイビスカスとローズヒップを混ぜたハーブティーはかなり酸っぱいイメージがありますが、これは酸味がそれほど強くなく、飲みやすくてとても美味しいです。ローズヒップが酸味が強いのかな?ローズヒップはベランダで育てているので、また試してみます。

瓶のフタを取った時も、クエン酸の香りなのか、ふわっと梅干しのような香りがします。

タネ袋には「紅茶で飲んでも」と書いてありましたので、紅茶でも試してみようと思います。

ハイビスカスローゼルは、日当たりが良ければ育てるのは簡単。むしろ暴れるのをどう制御するかという感じです。
収穫後の作業がけっこう大変ですが、見た目も美しく、美容にも良いらしいので、ぜひ育ててみてくださいね!

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