【後編】やっぱり排水ポンプを買いました・・・(泣)
前編を書いて、すぐに後編を書くつもりでしたが、毎日体力勝負という感じでなかなか執筆できず、かなり時間が経ってしまいました。
6月下旬。梅雨本番で今日も大雨です。
梅雨って6月〜7月という認識でしたが、この時期以外にも「プチ梅雨」というか「梅雨もどき」というか、そういう長雨の季節があるのですね・・・。
秋の長雨は昔から知っていましたが、春にも長雨があるというのはこれまであまり認識していませんでした。春先の菜の花が咲く頃の長雨は「菜種梅雨」、たけのこが美味しい季節のは「たけのこ梅雨」というらしいですが、今年、そういう梅雨があるというのをはっきりと認識しました。
それだけ今年2024年の春先はとにかく雨が多かったです。
本当に水が抜けない
購入したばかりの畑。
もう何十年も田んぼだったと聞いているので、畑としては水はけに悩まされるだろうなと、ある程度の覚悟はしていました。
2月頃に大雨の日が続き、あっという間にこんな感じに。
まぁでも雨上がりの後は多少こういう状況になるのはやむを得ない、しばらく待つしかないと思いましたが、本当に水が引かないんです。地下に染み込んでいかないという感覚。
私はお米づくりはしたことがないのでよく分からないのですが、田んぼには「硬盤層」というのがあって、わざと水が引かないようにしてあると農業スクールで習いました。本当にそんな感じで、全然、水が染み込んでいきません。
「硬盤層」を破壊するには、緑肥の力を借りる、ユンボ等で破壊する、とか習いましたが、ユンボなんて使えないので、緑肥で時間をかけて少しずつ破壊していくしかないよね、というところですが、いや、緑肥で解決するのは何年後?目の前の水たまりはどうするねんっ!
まぁとりあえず自然に乾くまで待とうと思っていたら、1〜2ヶ月、ずっと水が溜まったままの状態が続きました・・・
ジャガイモを植えようと思うのに、全く水が引かず、もうしょうがないから水が引かない状態で無理矢理植え付けしました。
排水ルートはどうなってる?
まだまだ気温が低い時期だったこともあり、自然に乾くまで待っていたら次の雨がきて永遠に水が引かないというのは分か離ました。
じゃあ水の逃げ道を見つけようと探してみると、この1反ほどある広い畑に2つしかありませんでした。しかも1つは埋もれている状態。とりあえず発掘して使えるようにしました。こんな感じで流れていきます↓
でもこの排水ルート、高低差から、ある程度の水が排出されるとそこでストップします。
なので、深めの穴を掘ってそこに水を流し込んで溜めて、後はヒシャクで水路に出すというアナログな方法で水を出していきました。お隣のシェア家庭菜園の人たちが、眉毛をハの字にして変わるがわる「大変ですね・・・」という感じで声をかけてくれるのですが、なんとも言えない複雑な気持ちです。
おそらくこのルートは、排水用じゃなくて水路から水を入れるためのものだと思われます。よって、田植えの時期、水路に水が流れ始めると閉鎖した方が良さそうです。ということは、実質使える排水ルートは残り1つしかない。
長年田んぼだったところを畑にすることの大変さを思い知りました。
排水ポンプを買うことに
というわけで、排水ポンプを買おう!と決断しました。
いやでも排水ポンプなんて、今までの人生で全く関わったことのないジャンルのものなので、何をどうしたら?というところからです。
コーナンやコメリで店員さんに説明してもらって、ようやくイメージが湧いてきました。
排水ポンプには、種類があるそうです。
- 清水用
- 汚水用
- 土砂混流水用
1の清水用が一番安く、2の汚水用、3の土砂混流水用と値段が高くなっていきます。
もちろんできれば値段が安いのがいいので、清水用、または汚水用のを買いたいところですが、店員さんに畑の写真を見せると「ん〜、汚水用でもいけるかもしれませんが、土砂混流水用のが無難と思いますね」ということで、一番高価な「土砂混流水用」ので探すことに。
そして動力ですが、足元が悪いアゼを持って歩くことを考えると、できれば、電源とポンプが一体型になっているものが欲しいところです。ところが「土砂混流水」用で、電源と一体型になっている商品が見つけられませんでした。ヤマハので、ガソリン式の電源とポンプが一体になったお値段も3万円台とお手頃なものがあったのですが「清水用」でした・・・残念。
ということは、ポンプとは別途、電源を買わないといけません。とりあえずまずはポンプを、32,000円ほどでコーナンで購入。
電源は、「ポータブル電源」にするか、「ガソリン式の発電機」にするかで迷いましたが、災害時などにもガソリンさえ手に入れば使える「ガソリン式の発電機」を購入しました。こちらです。
これはAmazonビジネスで購入したのですが、商品説明に使う電化製品と必要なワット数などの説明が詳しく書いてあり、レビューも良かったのでこれに決定。クラスが何段階かありましたが、下から2番目の1700Wの、重さは18.8KGのものにしました。お値段は、Amazonビジネスの年度末のセールで49,999円でした。
排水ポンプと発電機、合わせて8万円ちょいの出費です(泣)。あ、あとホースが別売りだったので3000円くらいのホースも買いました(号泣)。
まぁでも今は「排水」として使いますが、もしかすると夏は水路から水を引くためにも使うかもしれないし、ワンセット買っておけば重宝するだろうと思ってます。
早速使ってみた
発電機にガソリンとオイルを入れて使いたい場所まで運び、ポンプにホースをはめて、準備完了!
「準備完了!」・・・までに、すでに疲労感がすごかったです。発電機は18.8KG・・・これが結構重いです。タイヤ付きのにすれば良かったかと思いましたが、今更なので、重い発電機はできるだけ動かさずに済むように、延長コードを近々買おうかなと思ってます。
発電機のエンジンをかけ、ポンプを水たまりに入れ、ホースの出口を水路に伸ばし、発電機にコンセントを差し込んだら、シューっと動き始めました。
おぉ!!っと感動した3秒後くらいにポンプからホースがスポッって外れました。ポンプから水が勢いよく吹き出し、「水芸」状態に。ビートたけしのかくし芸でこんなのあったよなぁと遠い記憶を思い出しましたが、いい歳した夫婦が土砂混流水を頭からかぶる光景は・・・周りに人がいなくて良かったです。
再度きっちりホースをはめて、やり直しました。こんな感じです!
なんか歯医者さんを思い出しますが、吸引力、強いです。早いです。
ちなみにこの動画でも分かるように、この畑、ちょっと掘ったら色の違う層が出てくるんですが、これが硬盤層なのかなぁと思っています(違うかも)。なかなか分厚そうなのでこれをフカフカにしようと思うと何年かかるんだろうと気が遠くなります・・・。
そしてこの使った初日、まだ途中なのに突然ポンプが反応しなくなりました。購入したコーナンに持ち込んで見てもらったら、小石が挟まって動かなくなってたとのこと。「土砂混流水用」でもこんなことがあるんだなぁと思いつつ、でもとりあえず「土砂混流水用」のを買っておいて良かったと思いました。
使った感想
これで排水した後は、やっぱり乾きが早いです。最近は気温が高くなったので冬に比べると自然体でも乾くのは早くなりましたが、やはり全然違います。
ただ、まだ慣れていないというのもあるんですが、排水作業はポンプをあちこち移動させたりして2時間ほどかかるので、楽に排水できるという感じではないです。使った後は、疲労困憊、服も長靴もドロドロです。
なのでできれば使わないに越したことはないので、そもそも水が溜まらないように考えないといけないなと思います。今の梅雨の時期は、ちょっと大雨が降るとすぐに水が溜まり、ポンプで水を出したとしてもすぐに次の雨が来るので作業自体が無意味になりがちです。
お隣のシェア家庭菜園の畑を見ると、アゼの内側をぐるっと深い溝を掘っておられます。そこに水を逃がしているみたいで、畝があって、通路があって、溝があるという3段階方式になっています。
うちもそんな感じで水の逃げ場を作りつつ、少しずつ土質を改善していこうと思います。
隣の田んぼからの水の染み出しは大丈夫でした
ところで、これまで使っていた畑は、上の田んぼからの水の染み出しに悩まされていました。
今回のところは、お隣さんは、一つは前述のシェア家庭菜園、一つは耕作放棄地、一つは田んぼです。
田んぼからの水、結構染みてくるよ〜と周りから脅かされていましたが、今のところ、大丈夫そうです。そんなに高低差がないということもあると思います。とりあえず安心しました。
明日もとりあえず排水してきます
3月に水が引かない状態で無理矢理植え付けたジャガイモは、そんなに多くないもののなんとか販売できる量を収穫できました。
ただ、まだ掘り残しているジャガイモもありますし、ニンジンもこんなんじゃダメになってしまいそう。ジャガイモの後にまたニンジンの種まきが控えていますし、黒豆の種まきもあります。
というわけで、明日また排水ポンプで排水してきます。
ブログの執筆がめちゃくちゃ遅れていますが、色々と新しいことを進めています。
少しずつ書いていきますので、また良かったら覗きにきてくださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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