「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」@あべのハルカス美術館へ行ってきました

大阪のあべのハルカス美術館で2021年1月30日〜3月28日の日程で行われている「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」に行ってきました。この展覧会は全国巡回のようで、昨年の秋に広島で開催されていたものを夫と見に行きましたが、とても良かったので今回は大阪開催のを母と見に行きました。

<詳しくはこちら>
・あべのハルカス美術館:ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展

1.これから見に行こうとされている方へ

■チケットの半券 or 割引券

展覧会を見終わった後にそのままあべのハルカスでランチを食べましたら、展覧会の半券を見せるとランチ代を5%引いてくれました。お店によっては飲み物が無料でついてくるなど、サービスの内容は異なるようですが、半券は無くさないようにしてくださいね。

しかし・・・5%オフになったランチの代金を払おうとしたら、レジのところにこの写真のものが置いてあるのを発見。

リヒテンシュタイン公爵家の至宝展の割引引換券

割引引換券やん・・・。

チケット代が大人一人1500円→1300円に割引になる引換券でした。ガーン、先にランチを食べてから展覧会に行けば良かった・・・。ランチ代5%オフよりも割引券の方がお得でした。

もしこれから見に行こうとされている方でチケットを当日窓口で購入予定の方は、先にランチを食べてこの割引引換券をゲットしてからチケットを購入した方がよいと思います。・・・いや、「半券でワンドリンクサービス」なら半券の方がお得か・・・この辺りはお任せします。

<ご注意>
私が入ったのは「塚田農場」というお店ですが、常に割引券が置いてあるとも限りませんし、「塚田農場」以外の店でも置いてあるかどうかは分かりません。

■混み具合

コロナ禍の現在、混み具合が気になるかと思います。私が訪れた2月7日は晴れの日曜日午前11時半頃でしたが、蜜が気になるということは全くありませんでした。空いているわけでも混んでいるわけでもなく、ちょうど良い感じ。会場も広々としていますし、検温なども万全にされていましたので、安心して見物できると思います。

2.展覧会の内容

以下の7ブロックの展示でした。

  • 第1章 リヒテンシュタイン公爵家の歴史と貴族の生活
  • 第2章 宗教画
  • 第3章 神話画・歴史画
  • 第4章 磁器ー西洋と東洋の出会い
  • 第5章 ウィーンの磁器製作所
  • 第6章 風景画
  • 第7章 花の静物画

名家の人たちの肖像画に始まり、聖書や神話を題材にした絵や天使の絵などをまずは鑑賞。

たまたまですが、この展覧会に行く直前、千住博さんの「千住博の美術の授業 絵を描く悦び」を読み始めていて、その中に次のような文章がありました。

(引用)ギリシャ時代の見たこともない神話や、羽の生えた天使、仰々しい歴史画、着飾った金持ちの肖像画ばかりにうんざりしていた、しかし何を描いていいのやら、何か面白いモチーフはないものかと悩んでギラギラしていた才能のある人々は、日本の浮世絵を見て、心底びっくりしたのです。

千住博著「千住博の美術の授業 絵を描く悦び」より

第1章から第3章はドンピシャで、まさに貴族の肖像画とか羽の生えた天使等の絵があって、思い出してちょっと可笑しかったです。

でも絵の保存状態もとても良く、ガラスの向こう側に展示してあった昔の美術館と違って今は50センチほどの線が引いてあるだけで目線の高さで間近で見ることができるので、これはこれで見応えがありました。

第4章、第5章の陶磁器は、東洋と西洋の融合ということで、日本から輸出された有田焼に金の装飾がつけられたりしたもの等があり、当時の人が東洋のものを取り入れていたのがよく分かりました。日本人から見たら、有田焼に金の装飾なんてつけないでーって思いますが、こういった東洋の陶磁器があのマイセンにもつながっていったと思うと誇らしいです。テレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』がお好きな方は見応えがあると思います。

以前訪れた大阪の「大阪市立東洋陶磁美術館」に展示されているものとのつながりも感じられて、興味深かったです。

※大阪の淀屋橋、北浜から歩いて行ける範囲にあります。おすすめの美術館です。
大阪市立東洋陶磁美術館

3.撮影可能エリア

一番最後の「第7章 花の静物画」は撮影可能エリアとなっていました。SNSにも投稿OKとのことです。

リヒテンシュタイン展

こんな感じ。(これで全部ではないです。)

■『アオボウシインコのいる花と果物の静物』

1830年
フランツ・クサーヴァー・ペター『アオボウシインコのいる花と果物の静物』

1830年
フランツ・クサーヴァー・ペター作

■『磁器の花瓶の花、燭台、銀器』

1839年
フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー『磁器の花瓶の花、燭台、銀器』

1839年
フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー作

これはビラや看板に搭載されている絵ですね!

写真では分かりにくいですが、この絵、近くで見ると本当にきれいです。銀器の質感、ピンクのリボン?の光沢感、花の色彩や豪華さ等が丁寧に描かれています。こんなにゴツいゴールドの額に収まっていてもしっくりきます。

ピンクのバラは、「マダムボール」や「ブラッシュダマスク」あたりでしょうか?
オールドローズ、いいですよね!美しいです。

左下に描かれている白い花は、ジャスミンですね!

ジャスミンの花

ベランダで育てている私のジャスミン。清楚な花です。

■『バラとアンズのある静物』

1826−1850年
フェルディナント・キュス『バラとアンズのある静物』

1826−1850年
フェルディナント・キュス作

左の葉っぱはブドウでしょうか?右の植木鉢はアロエベラ?ピンクのバラは「ラレーヌ・ビクトリア」のような見事なカップ咲きです。

撮影可能なのはこれが全部ではありませんが、あまりカシャカシャ写真を撮るのも悪いかなと思ってこれぐらいにしておきました。


まだ大阪は緊急事態宣言が続きますのでなかなかお出かけできませんが、この展覧会はオススメです。お金持ちの人のコレクションだけあって、見終わった後はゴージャスな気持ちになります。
さっと行って、黙って見物して、さっと帰るなら、リスクもそんなにないと思います。ぜひ訪れてみてください。

ちなみに、バレンタインデーも近いしと思ってバレンタイン特設コーナーのフロアに行こうとしたら、超「蜜です」状態で、速攻引き返しました・・・

広告