10日間放置して荒地になった畑がこちらです

2022年9月19日

前回のブログで「体調崩しそうな予感」と書いていましたが、言霊とは怖いもので、本当に体調を崩してしまいました。と言っても、covid-19に夫婦で感染して自宅療養となったのですが。

しばらく畑に行けない日が続き、びっくりするくらい荒地になった畑を今日はご紹介したいと思います。・・・ってこんな農ブログある?笑

せっかくなので、感染した話を少し

荒地をご紹介する前に、噂の病気にかかってどんな感じだったかをお話ししたいと思います。もうすでに感染したという方も多いと思いますが、少々お付き合いくださいませ。

検査でなかなか陽性が出ず

まず夫が発熱し、PCR検査で陽性が判明しました。そんな豪邸なわけない家の中で一緒にいると感染は避けられないと思って覚悟を決め、3日後、見事に喉が痛くなってきて発熱が始まりました。私の中で増殖しているウィルスはこの人由来なのかと思うとタチが悪そうなので1日でも早く治したいと思いました。

とにかく私もきちんとした診断を受けたいと思い、近くのクリニックに電話で事情を説明して、廊下の隅っこの隔離スペースで抗原検査をしてもらいました。この時点で発症を感じてから半日以上経過、声は出にくくなっており、熱は37.6度ありました。抗原検査は15分ほどで結果が分かるのでその場でそのまま待ち、でた結果はなんと陰性でした。

私もびっくりしましたが、先生も「あれれ?おかしいな?」と驚かれていました。「どうしましょうか?PCR検査の方が精度が高いのでPCR検査もしますか?結果は早くて明日になりますけど。」ということだったので、PCR検査を受けて帰宅しました。

この日のうちに39度まで熱が上がり、声は出ず、あちこち痛くてお手洗いに行くのも「おぉぉぉ・・・」というような変な唸り声を出さないといけないくらいに悪化しました。こんなに明らかにコロナなのにまだ診断確定してないのがとにかく落ち着かなくて、PCRの結果は確実に陽性だろうと、早く結果が出ることを願いながらこの夜を乗り越えました。

翌日は日曜日でしたが、PCRの結果が出ましたと先生が電話で知らせてくれました。結果は陰性でした。

先生も「PCRの結果が陰性ってことはほぼコロナじゃないんですけどね・・・う〜ん・・・」と電話口で困惑した様子で「検査も、もう一回くらいは公費でできるかな・・・どうしますか?明日もう一度クリニックにこれますか?」ということで、次の日、もう一度病院に向かいました。歩いて行けるところですが、歩いて目的地にたどり着ける自信がなく、人を避けながらゆっくり自転車を漕いでいきました。もうこの辺り記憶も曖昧です。

そして、再び抗原検査。看護師さんも「ごめんね〜」と言いながら両方の鼻にグリグリグリグリと通常よりも念入りに検体を取った様子。いつもの私なら「フガフガー」とか応じるところですがもうそんな元気もなく、これでまた陰性やったらどうしたらいいんやろ・・・とボンヤリ考えながら結果が出るのをその場で待っていたら、10分後くらいに先生が「出ました、出ました、陽性出ました!」と笑いながら持ってきてくれました。

私も「はぁ〜、出ましたか、なんかホッとしました・・・」というと先生は、良かったですねぇとはさすがに言わないものの表情からそういう感じが滲み出ていて、私もなんか笑けてきました。

何が言いたいかというと、明らかに感染してすでに発症しているのにもかかわらず、結構時間が経たないと検査では陰性になることもありますので、陰性でもご注意あれ、ということです。

味覚・嗅覚異常は特になかった

味覚や嗅覚に異常が出ると聞いていましたが、特に分かりませんでした。

夫は差し入れでいただいたウィダーインゼリーマスカット味を口にして「オレンジ味やな」と言ってましたが、これは単なる味オンチでしょう。

私も、あれ?いつもの味と違うかな?ということは何度かありましたが、食欲がなくなって食べれない日が続いたせいで味覚が敏感になっていただけのような気がします。

コロナ禍が始まった当初は、匂いあるからコロナじゃない、という自己診断をしていましたが、もはやそういう自己診断はできないなと思いました。

総括・・・結構つらかった

コロナは風邪みたいなもんという人もいますが、大人になってからインフルエンザにもなったことがない私にとっては結構辛かったです。急変するかもという怖さもありました。

夫も酸素濃度が90まで下がり、自宅療養でいいのか本当に不安でした。自宅療養者用の相談電話にかけると「発症から3日目がピークなので今が一番辛い時ですが、93を恒常的に下回るなら躊躇なく救急車を呼んでください」と言われ、万一に備えて自分も発熱している中で夫の入院の準備を整え、祈るような気持ちで4日目を迎えたら、何とか回復に向かってくれました。

(ちなみにパルスオキシメーターは堺市から貸与がありましたが、届いたのは夫の発症から6日目の夜で、すでに回復に向かっていた時でした。市に貸与をお願いしたのと同時並行で念のためにAmazonで購入しておいたので、一番具合の悪い時に手元にパルスオキシメーターがあり、これはかなり安心材料になりました。)

発熱は二人とも4、5日で落ち着いてきて、熱が治まると割と元気になり、「やっぱりコロナって言ってもインフル程度やな」と楽観視して畑にも収穫に行ったりしてました(もちろん人と会わないように注意して)。

しかし、その頃から痰が絡む咳がでるようになり、激しく咳き込むので体力を消耗し、食欲もなかなか戻ってこず、再び少しずつ弱っていきました。発症から12日目の今現在も昼夜問わず激しく咳き込み、辛いです。

もうここから先は“日にち薬”だと思っていますが、病み上がりで免疫も体力も落ちてるなと自分で感じており、畑でがっつり仕事できるようになるにはまだもうちょっと時間がかかりそうです。

ともあれ、間も無く迎える種まきシーズンには何とか間に合いそうで早めに感染して良かったと思います。

秋茄子が採れるようになってきました

自宅療養はひたすら帳簿づけ、療養終盤で悪夢が・・・

何度か畑に行きましたが、無理に畑に行って倒れるといろんな人に迷惑をかけてしまうので、ほとんどは大人しく自宅で過ごしていました。読みたい本もたくさんある、片付けもしたい、ブログも書きたい、自宅で過ごす貴重な時間にあれやこれややりたいことはたくさんあったのですが、結局、帳簿づけの泥沼にハマって終わってしまいました。

私はクラウド会計のfreeeを使っているのですが、かなり放置してしまっており、何から手をつけたらいいのやら状態で、とりあえず新しい機能の設定作業をしようとしたら、エラーが出て問い合わせしたりで時間を取られ、あっという間に自宅療養の期間も終わりを迎えました。まあどこかでやらないといけない作業でしたので前倒しでできて良かったですけど、今後はこまめに入力していこうと反省しました。freeeは拡張機能が多くてとても便利なのですが、それゆえに設定作業の泥沼にハマってしまうことがあります。と言ってもスマートな人はチャッチャとすると思うので、泥沼にハマるのはスマートじゃない私みたいな人だけだと思いますけど。

こんな感じで過ごした自宅療養ですが、常に畑のことは頭の中にありました。さぞかし草ぼうぼうになっているだろう、療養明けは除草に追われるんだろうなとため息が出るところでしたが、我が畑には心強いニューフェイスがいます。前回のブログでもご紹介したこれです↓

自走式草刈機。これはとにかく楽で早いので、これがあれば大丈夫!何とかなる!と思っていました。

ところが、自宅療養終盤のある日、大雨により、畑のある地域に「警戒レベル4」の避難指示が発令されました。これまでのブログでも度々書いていますが、うちの畑は大雨が降るとすぐに水が溜まります。この草刈機を置いている辺りも多少の雨なら大丈夫ですが、避難指示が出るほどの雨ならエンジン部分まで水が浸かってしまうかもしれません。・・・エンジンまで水没したらもう使い物にな離ません。

「泣きっ面に蜂」、「踏んだり蹴ったり」、「傷口に塩」・・・このシチュエーションを表す言葉を考えてみることで気を紛らわすことにしました。おっと、大阪には便利な言葉がありました。「さっぱりわやや〜」です。なんと和む響き・・・

とにかく長くまともに畑に行けてないので不安ばかりが募り、なんかもう半笑いで自虐に陥っていきました。段々とメンタルもやられてきた様子。おそらく今月の星占いは「蠍座は要注意」と書かれていることでしょう。

荒地となった我が畑

警戒レベル4の翌日。畑に来ました。

サツマイモの紅あずまの葉っぱが泥だらけです。ここまで水が来たのか・・・ならば一晩でかなり水が引いたなとも言えます。歩けないほど水が溜まってると思ってましたが、ずいぶん水はけも改善されてきたようです。と、良い点を探して前向きに考えてみるけれども、サツマイモが腐らないか心配です。草刈機は水没しておらず、無事でした。

次の写真。なんですか、これは。

東京南京と、サツマイモのパープルスイートロードを植えているところですが、もはや雑草が優勢になってます。しかも種をつけてる雑草なので、周囲の農家さんから嫌がられるパターンです。幸い道路側なので怒られるということはないと思いますが、早く何とかしなければ。

とりあえず、自走式草刈機でケモノ道を作ってみた↓

畑でケモノ道て・・・(自虐)

緑肥の「セスバニア ロストアラータ」はいつの間にか1メートルを超える高さに。

「セスバニア ロストアラータ」というハイカラな名前だけあってインテリアに向きそうなオシャレな葉っぱですが、隣の畝から迫るサツマイモのツルやら、雑草やら、勝手に生えてきたサトイモやらで、もじゃもじゃになってしまってます。せっかくのオシャレな葉っぱなのに、うちの畑に種を蒔かれた時点で、あなたはこうなる運命だったのでしょうか。

とりあえず、夫が、あぜや法面、通路などを一気に前述の草刈機で綺麗にしてくれましたが、作物がうわっているところは三角ホーで手作業です。雑草の中からローズマリーを救出。

まだまだ現状復帰には程遠いですが、10月下旬に小さいマルシェのお話をいただいており、それに向けて種まきをしないといけません。今回病気療養して改めて、病気で働けないリスクって怖いなと思いました。あっという間に荒地になるし、種まきをしないと当然実りもありません。農地の管理の大変さも改めて思い知りました。

ちょっと前に畑で作業していたら「この畑を一部貸してもらえませんか?」と声をかけられました。家庭菜園をしたいけれど市民菜園は当選しなかったのだそう。ちょっと前までは空き区画がいっぱいだったのに。

また、コイン精米所で米ヌカを取っていたら「最近家庭菜園を始めたのですけど米ヌカってどうやって使うんですか?」と声をかけてきた人もいます。本当に野菜作りを始める人が増えているんだなと実感します。

私も現在借りている3カ所の農地を借りるまで紆余曲折があってようやく借りれたので、念願叶って今広い農地を借りられているこの幸運を再認識し、大変だけれどきちんと管理していかなければと改めて思いました。

今は心身ともに弱っていますが、今日、ある人が「美味しいもの食べて早く元気になりや」と電車で1時間半ほどかけてわざわざご馳走を届けてくれました。いろんな人の助けがあって生きてる、しっかりしないとと思います。身体の回復は時間がかかっても心の回復は自分次第。しっかりしなければ!!

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