現地バンコクの料理教室でタイ料理を学んだ体験記(後編)

現地バンコクの料理教室でタイ料理を学んだ体験記(前編)では、 私が通ったsilom thai cooking school の概要からマーケットツアーまでご紹介しました。

後編では、授業の様子をご紹介します。

<目次>

  1. 待合部屋
  2. 下ごしらえ
  3. 調理
  4. 完成した料理
  5. 最終日
  6. まとめ

1.待合部屋

マーケットツアーから帰ってきたら、こちらの待合部屋でしばらく待機します。この間に先生方が別室で買ってきた食材を洗ってレイアウトして・・という作業をされているようです。

 

この写真のようなガイドブックが置いてあったり、待ち時間も有意義に過ごせるようになっています。

でも、世界各国から生徒が来ているので、せっかくですしこういうちょっとした隙間時間に談笑するのをおすすめします。私は7日間のコースでしたが、その間の5日ほどはマレーシアからの男女3人組と一緒で、とても親しくなりました。一人で来ている私を心配して積極的に声をかけてくれたのかもしれません。

グループで来ている人もいれば、カップルや夫婦で来ている人もいます。私のように一人で来ている人も結構いました。料理教室だから女性が多いということは全くなく、男女比は半々くらいでした。

7日間でマレーシア、韓国、アメリカ、オーストラリア、など様々な国の方と出会いましたが、私が通っていた期間中は、日本人には一人も会いませんでした。

1日だけで来ている人も多いので、クラスのメンバーは当然毎回変わります。メンバーによって、「今日はちょっと雰囲気が暗いな」とか「今日はすごいテンション高めのクラスやな」とか毎日カラーが違って面白かったです。クラスの中に一人でもリーダーシップを取ってくれる人がいると、自然と結束力が強いクラスになります。この写真はテンション超絶高めのクラスの日に撮った写真です。(左の一番手前が私です。)

2.下ごしらえ

さて、先生が準備できたと呼びに来たら、ぞろぞろと別室に移動します。

部屋に入ると、なんとも美しく準備が整えられていて、生徒たちから歓喜の声が上がります。この辺が一大観光地として手慣れているなと思いました。

 

先生が、食材のことや調理の仕方などを丁寧に説明してくれます。

「はい、じゃああなた切ってくれる?」見たいな感じでそれぞれに役割が与えられます。床で切るのはなかなか難しい!

 

これは、マーケットで買ってきた挽いたココナッツからココナッツミルクを作っているところです。

 

グリーンカレーペーストを作っています。こちらのカレーは、トウガラシ、ジンジャー、レモングラス、シャロット、ガーリック、コリアンダー等々をすりつぶして作るので、とてもフレッシュです。

 

ここにあるものだけでも日本で揃えようとすると、なかなか大変・・・。絶対むりではないけれど・・・。

ちなみに、日本で使うような玉ねぎはありませんでした。私はこの料理教室に通う前にタイの農園で研修を受けていましたが、タイでは日本でいう玉ねぎのタネがなかなか手に入らないから育てていないとおっしゃっていました(権利関係か何か、種苗会社の事情のようです)。気候的には育てられるようです。

このような事情からかそれとも古くからの文化からかは分かりませんが、日本のタイ料理では赤玉ねぎをよく使いますが、タイでは(少なくとも今回通った料理教室では)赤玉ねぎは使いませんでした。

その代わりに使ったのは「シャロット(shallot)」です。このシャロットはタイ語では「ホムデン(hom-dang)」で、最近では日本でもタイ料理の食材専門店等で手に入れることができるようになっているようですが、やっぱりなかなか高価です。

こちらの写真の、籠の中、左手前にある紫色のものが「ホムデン」。

日本で手に入りにくい「エシャロット」を育ててみた」で書きましたが、私は日本でエシャロットを育てたことがあります。私が育てたエシャロットはヨーロッパのものでしたが、見た目と味から、このタイのホムデンとほぼ同じものだろうと思われます。ヨーロッパでもアジアでも普通に使われているのに、なぜ日本で流通していないのか不思議です。

こちらはタマリンドです。タマリンドは、甘いものと酸っぱいものと2種類あると先生は言っていましたが、その辺はよく理解できませんでした。私が食べた感じでは甘酸っぱいという感じでしたが・・・。

ちなみに、酸味をつけるために使うのはほぼライムで、「レモンを使ってもいいけど高価だからあまり使わない」ということでした。

麺についても詳し説明してくれます。下準備として、茹でてくれていました。

 

1つの料理に使う食材を一つのお盆に載せて準備完了。これはパッタイかな?麺は先生があとでフライパンに直接入れてくれます。卵を載せているニワトリが可愛いです。

 

上のパッタイの写真だけじゃ食材的にショボいので、一応エビたくさんの豪華版の写真も搭載しておきます。でもこれで何を作ったのか不明・・・

3.調理

切り物などの準備ができたら、いよいよ火を通す調理に入ります。火を使うのは、なぜかベランダです。

ベランダは可愛らしく緑にペイントされています。

コンロの向こう側は人間が通れるスペースがあります。先生がコンロの向こう側をウロウロしながら、追加の食材を入れてくれたり、「もっと火を大きくして!」とか「はいもういいでしょう」、というような声かけをしてくれたり、きめ細かい指導をしてくれます。

このベランダの様子は思わず写真を撮りたくなるような可愛らしい光景なのですが・・・

お隣のマンションの洗濯物が丸見えです。東南アジアあるある、ってところでしょうか。

 

これはレッドカレーかな?緑のツブツブは生のコショウです。これは日本で売っているのを見たことがないです。贅沢!

カレーでも、こうやってペーストを事前に作っておけばあっと言う前にに仕上がります。

 

先生は、指導をしてくれるだけでなく、ガイドさんのような役割もしてくれます。生徒全員からカメラを預かって、シャッターを押してくれます。物凄い手際のよさです。

ちなみに一番手前が私ですが、タイに滞在している間に明らかにむくんできています。農園での研修や暑さによる疲れ、こってりしたタイ料理の食べ過ぎが原因です。

4.完成した料理

作った料理をほんの一部ですが、ご紹介します。

定番のトムヤムクン!
レモングラスの茎、赤トウガラシ、コリアンダーの根っこは食べないということであまり食べるところはありませんでしたが・・・。
材料さえ手に入れば超簡単にでき上がります。

 

春巻き。スイートチリソースは、デモンストレーションだけで先生が作ってくれましたが、作り立てのスイートチリソースはとにかく美味しかったです。

 

パッタイ。こういうのはバンコクの街中を歩いているとあちこちで美味しそうな匂いをさせながら売っていますよね。通勤途中の人とか結構な割合でみなさん買っていきますが、私は学校で食べられるので買い食いはほとんどしませんでした。次回バンコクにいくときは絶対に買い食いしよう。

 

マンゴーもち米。簡単なスイーツなのに、マンゴーが高いからか日本ではあまり見かけないですね。

 

グリーンカレー。
美味しいけれども、滞在が長くなってくるとこういうものがだんだんと胸焼けしてくるようになりました・・・

7日間コースを受講しようと考えておられる方は、胃薬を持っていくと良いかもしれません。

5.最終日

さて、いよいよ最終日です。最終日はマンツーマンの授業で、学校についたらこのような準備がしてありました。

え?これ全部私のためだけに用意してくれたもの??と驚きました。全部私一人のために用意してくれたものでした!(もちろんその分7日目だけ料金が高かったのですが。)

 

最終日は、これまで見たことない男性の先生でした。すごく真剣に準備してくれています。

 

ほとんど先生が作ってくれました。これまでの6日間にはなかった豪華な食材が使われています。カニ!

 

これは白身魚が丸々一匹使われています。ライムを効かせたソースで美味しい。

 

左から2つ目のお皿はカスタードライスです。私が日本人だということで、お寿司のように作ってくれました。気遣いが嬉しかったです。

7日目ということでずいぶん胃もたれしている中でしたので、一人でこんなにたくさん食べきれず、悔しい思いをしました。食べきれない分は許可を得て、包んでホテルに持ってかえりました。

 

この光景とももうお別れと思うと寂しく思えてきます。

 

「The intensive course」の修了証をいただきました。やっぱりかなりむくんでいる私です。

6.まとめ

前編(概要からマーケットツアーまで)と後編(授業の様子)に分けて、silom thai cooking schoolの体験記をご紹介しました。全て英語での授業になりますが、世界中から観光客を受け入れているスクールで先生はフレンドリーなので特に問題ないと思います。衛生面も気を配っておられるので、全く問題ありませんでした。

英語ですが、レシピ本をいただけました。このように冊子になったものではないけれども日本語のレシピもいただけました。

 

最後に、これがなんなのか、これだけはどうしても分かりませんでした・・・。3回くらい聞いても分からず、もうこれ以上聞くと悪いかなと思って諦めました。ご存知の方いらっしゃれば教えてください!

広告