新しく借りた農地はこんなところです

段々と暖かくなり、春が近づいてワクワクする季節ですね。

でも、この先世界はどうなってしまうんだろうと考えると何となく気が滅入ってしまいます。とにかく食糧をしっかり作れるようにならなければ、今こそ自然な形での農業が役に立つかもしれないと考えるようにして、どんよりしてしまう気持ちを奮い立たせて何とか頑張っています。

ちなみにこれまで借りていた市民菜園は私は3月末で契約終了ですが、いつも申し込む人が少なくて空きが多かったのに、新年度からの契約はほとんど埋まっているようです。これだけ食糧の値段が上がってきてるので野菜だけでも自分で作りたいと考えて家庭菜園を始める人が増えているのかな?と勝手に推測しています。でも野菜の値段だけは変わらなかったりして・・・と新米農家の私はまたどんよりしてしまいます。あかん、なんかネガティブになってます。

さて、気を取り直して。

前回のブログで触れましたが、近くの農家さんのご厚意で新しく農地をお借りすることが出来ました。今日はその新しい農地についてご紹介いたします!

新しい農地はこんな感じ

こんな感じのところです!500平米!

地主さんはいくつもの農地をお持ちのベテラン農家さんで、ここは使っていないから、適度な広さで使いやすいし、草の管理をしっかりしてきたから草刈りも楽やで、ということで貸してくださいました。

就農したばかりのヒヨッコの私に大事な農地を貸してくださるだけで大変ありがたい話なのですが、加えてこの農地は次のようなありがたいポイントがあります。

・水道付き(上水)
・鍵のかかるフェンスに囲まれている
・フェンスの中に、コンクリートの車を停めるスペースがある
・独立した農地なので、他の農地から水が流れ込むことがない

と、かなりお金をかけて管理されてきたことが分かる農地で、こんな贅沢なところを本当にお借りして良いのでしょうかと恐縮してしまいました。

鍵付きのフェンスがある農地ってそうそう見かけないですが、そんな貴重なところを借りることができるなんて・・・

きっちりした方で、貸すならキレイにしてからじゃないとということで、トラクターもかけてくださいました。(上の写真はトラクターをかける前の状態です。この状態でも十分キレイですが・・・)

このあたりの農地の賃貸料の相場は「無料か格安」ですが、さすがにこの条件で無料は恐れ多いと思い、いかがいたしましょうか・・・?と聞いてみたら、農地を人に貸すのは初めてで分からないということで、こちらから提示し、それで十分だとおっしゃって決まったのですが、今から思うと安すぎたかも・・・。ちょっと恥ずかしいので具体的な金額はここでは伏せさせてください。

ご近所さんへの挨拶にも連れて行ってくださいました。何気にこういうの、大事ですよね。

契約内容は、これまで借りている農地と同様に利用権設定で今は農業委員会の許可待ちですが、もう使っていいよと言ってもらってるので、早速作業を始めています。

耕運機まで貸してくださいました

すでに借りている農地と、この新しい農地は自転車で10分ほどでちょっと離れています。

うちは軽トラをまだ持っていないので、お借りする決断をする前に「耕運機を運べないから軽トラを買わないといけないかな・・・」と呟いたところ、「そのためだけに軽トラを買うなんて勿体無い!それならうちの耕運機を使ったらいい。ちょうどもう処分しようと考えていたものだから。」とおっしゃって、耕運機まで貸してくださいました。

これです!ジャン!

ちなみに、うちの耕運機はこれ↓ちっちゃ。

写真を並べてみると、お借りした耕運機はかなり大きいです。ディーゼルで、手回しでエンジンをかけるタイプで、私はもはやエンジンすら掛けられません・・・。エンジンがかかると煙突みたいなところから黒い煙が出てきて、何とも趣があります。

うちに貸してくださる前に、オイル交換をして、タイヤの空気圧も調整してくださったようです。

本当に甘えっぱなしでどう感謝の気持ちを伝えたらいいのか分からず、菓子折りをものすごい感謝の気持ちを込めてお渡ししましたが、「そんなに気を使わないでください」と言われました。私もいつの日かベテラン農家になった暁には誰かに親切にしてあげようと心に誓いました。

何と言っても念願の水!

マンション住まいの私にとっては、ずっとずっと、欲しいと思っていた念願の水道です。しかも、飲める水です。出荷調整に堂々と使える水です。本当に嬉しいとしか言いようがないです。

野菜を洗う以外に、これまで考えないようにしてきたけれど、苗を育てるのも、器具を洗うのも、水を多く必要とする野菜を育てるのも、この水道があることで実現できます。

そして、この茄子の種を買いました!水を多く必要とする代表格?泉州絹皮水茄子!

ここは一応泉州なので、育てたいと思っていたものです。野菜嫌いの父も、この泉州水茄子の浅漬けと、うすいエンドウの卵とじは大好物でした。露地なのでどこまでちゃんとしたものができるか分かりませんが、楽しみです。

水道の開栓と口座引き落としの手続きをし、この農地の地代の振込みもしました。就農してから初めて固定費が発生するようになりましたが、固定費を回収できるように販売にも力を入れていきます。

直売もOK!

この農地はコンクリートの部分があります。人通りもそこそこあるので、「この場で販売ってしてもいいですか?」と聞いたら、「おお、ええよ、ええよ」と言ってくださいました。

これまでのブログでも確か書いたと思いますが(うろ覚え・・)、畑で直接売るというのをやりたいと思っていたので、この場で直売してもいいという許可までもらって、この新しい農地で、これまでやりたかったことが全て実現できる環境が整ったことになります。ありがとう、地主さん・・・。

実際に作業しながら販売ってできるのか微妙ですが、っていうかそもそもお客さん来てくれるのか微妙ですが、っていうか私にセールストークができるのか微妙ですが、収穫できるようになったら試してみるつもりです。

今後、燃料代の高騰がどれだけ続くか分かりませんが、物流費にも影響が出てくるでしょうから、ネットショップだと送料ばかり嵩んでしまうような気がします。「地産地消」が、より見直されるようになってくるだろうと睨んでいますので、超地産地消での販売ができるのはありがたいことです。

キャッシュレス決済を導入しないとあかんかな?とか色々考えることがありますが、一歩ずつ進めていきます。

さらにもう1箇所借りることに・・・

2ヶ所の農地の管理、私の体力が持つかどうかがキーポイントになるかなと考えていたところに、さらにもう1箇所、急遽農地をお借りすることになりました。先週、借りてほしいと頼まれて、迷った上で分かりましたと返事しました。

枯れ草などに覆われて、地面が全く見えません。ここはまさしく自然農ができるかも?といった場所です。これまで借りている農地から歩いていけるところで、果樹をやってもいいよと言ってもらってます。

そんなに広くないのですが(何㎡なのか分からないとのこと)、体力的にも果樹しかできないと思っています。ただ、契約終了時には果樹を掘り返すか切ってしまうことになるので、あまり大きくならないものを選んで、長居せず、2年ほど借りてお返しするつもりです。

このまま身体を壊さず2年耕作すれば農地が購入できるようになるので、自分の農地を持つことができれば堂々と果樹をやりたい。健康第一!です。3箇所の農地の管理、何とか頑張ります。


<予告>
流石にこの果樹のところはまだですが、新しく借りた農地とこれまでの農地の土壌検査の結果が出てますので、その結果とどう対策したかを書きます。また、今年の夏野菜のラインナップも後日書く予定です。

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