新しい畑を借りるに当たって、ブランドみかんを食べ比べしてみた

先般のブログで書きましたように、3箇所目の畑を借りることになりました。

この畑は、200m2ほどでそんなに広くはないのですが、梅(8本くらい)、柿、枇杷、いちじくなど、果樹が植えられています。梅、柿はかなり前に植えられたのか、すでに大木になっており、畑というか何というか・・・という状態のところです。

地主さんとしては、ここを気に入っているけれども手入れが全く追いつかず、高齢になってきて足も痛いし、ということでうちに借りて欲しいとお願いされました。何が何だか状態のこんな感じです↓

上にあげた果樹以外にも、ツバキやツツジなどの花木や「これ何?」というようなのが結構植えられています。都会の中に急に森が出てきた、と思いました。

実はすでに昨年の秋に一度ここを案内されて、借りてほしいと軽くアタックされてました。こういう果樹があるところは決して嫌いではないのですが、なんせ私の苦手なクモが多すぎて・・・これは何の苦行!?って感じでややパニックになり、それ以降、地主さんからそれとなく逃げてました・・・。

しかし先日、正式にお願いされ、結局引き受けることに。

「嬉しい!女神さまみたい!」と地主さんから言われましたが、どちらかというと悟りを開くために苦行を続けたお釈迦さまの方が近いかもしれませんな・・・今の季節はいいけれど、秋が怖いです(泣)

借りる時点で草ボウボウなので返す時に耕運機をかけなくていいということと、やりたかった果樹もやっていいと言ってもらえたのが引き受ける決め手となりました。

地主さんは農薬が嫌いな方なので、薬剤は一度も使ったことがないそうです。落ち葉や枯れ草が積もっていて、「まさに自然農」って感じではあります。梅、柿、枇杷、イチジクはそのまま残して置いてほしいと言われてますが、他は好きにしてOKとのこと。

しかし、やはり果樹は何年も経過すると抜くのが大変なので、できるだけ早い段階で自分の農地を購入し、そちらに植え替えたいと思います。(農地を購入するには、準農家として耕作期間が3年必要と言われているので、あと2年は購入不可能なのです。)もちろん、この農地を返却するときは元から植えられている梅などはそのまま置いていきます。

土の状態は・・・

ちなみに、土の状態ですが、さぞかし自然の森のような土の匂いのする、いい感じの土になってるだろうと思いきや、ツクシだらけでございました。ちょっと掘れば粘土です。「手付かず=肥沃な自然農に適した土」ではないんだなと知りました。

周りの畑を見ててもこの辺りはベトっとした重い感じの土が多く、不耕起栽培には向かない土地柄なのかなと思うようになってきました。ちょっと前に受講した講習会で「不耕起栽培をしているのは、ほとんどが関東の火山灰土の元々フカフカな土地の農家さんだ」と聞き、流行りの農法や本で読んだ知識なども、実際に自分の畑で使えるかどうかはあくまで自分で判断しないと行けないんだなと認識しました。

果樹を物色

さて、やりたかった果樹をできるのは嬉しく、何を植えようかなとワクワクしています。

今のところ、

・ヘーゼルナッツ(入手済み)
・ミラベル(入手済み)
・梅のツユアカネ(未入手)
・薬用バラ(未入手)
・イチジクのレディグレイ(未入手なるも高いから迷い中)
・メキシカンライム(入手しようと思ったら売り切れてた)
・カラマンシー(迷い中)
・ワイン用ぶどう(迷い中)

などを考えています。一貫性が全くなくて我ながら大丈夫かと思いますが、色々育ててみて、自分のスタイルに合うものを少しずつ増やしていこうと思います。

歳をとって手入れがしんどくなれば、木を切ってしまうのは悲しいので、オーガニック果樹園として貸すとか売るとかできればなとおぼろげに考えています。

夫の意見も聞かねば・・・と、何か植えたいのあるかと聞いてみたら「ミカンを植えたい」とのこと。

ミカンと言ってもいろんな品種があって迷います。

ミカンを食べ比べてみた

さあ、ミカンの苗を買おう、と思っても、今やブランドのミカンがびっくりするほど色々出ていて、どれを買ったらいいか迷います。果樹の苗なんて、一度買ったら長ーくお付き合いするものなので、どうせなら美味しい実が出来て、販売もしやすいものを選びたいです。

というわけで、今出回っているブランドのミカンを食べ比べてみました。高いから普段は買いませんが・・・。

はるか

見た目はレモン色でさぞかし酸っぱいのだろうと想像されますが、食べてみると甘い!このギャップが良いです。大きさも小さめで可愛い!皮が剥きにくいのと、種があるのがやや引っかかります。

はるみ

普通のミカンより大きいのですが、手で簡単に皮を剥くことができます。簡単に食べられて甘くて美味しいので、あっという間に無くなりました。

せとか

一見、普通のミカンのように見えますが、皮が光沢があって美しく、持ってみるとずっしりした感じがあり、食べる前から「あ、これは美味しいやつやな」と分かります。実際に食べてみると「はるか」「はるみ」よりも瑞々しく、甘さも抜群でした。

難波の高島屋で「本日の目玉品」で、4玉1980円という驚愕のお値段で売られていました。贈答用じゃなく、普通の家庭用のでです。スーパーでは流石にもっと安いですが、お値段はお高めということは変わりなさそうです。

皮のぎりぎりまでギッシリ実が詰まっているので皮は剥きにくいのが難点ですが、包丁で剥ぐようにしてむくか、スマイルカットにして食べてもいいかもしれません。

・参考:「紅まどんな」をスマイルカットで食べてみた

さてさて、怒られるかな・・・と思いながらも言わずにいられない。

「はるみ」、「はるか」、「せとか」・・・って、ネーミングがややこしいわっっ!!

他にも、まだまだブランドのミカンがありますが、「せとか」を食べた段階で十分に美味しかったので、育てるなら「せとか」かなぁと思いました。3月はちょうど植え付け適期で苗も販売されていて入手可能ですが、育てやすさとかも分からないので来年からにするかも・・・ちょっと迷い中です。

それにしても、こういうブランド果物の開発力ってすごい・・・普段食べない高級ミカンを食べながら、改めて思いました。苗が販売されていて入手可能というのもありがたい話です。


日本もいよいよインフレがくるという状況になっており、果樹の苗の値段も去年と比べると結構値上がりしているなと感じています。

インフレに備えるために買っておいた方がいいものとして、不動産、ゴールド、株・・・いろいろ言われていますが、果樹の苗なんていうのも割といいのかもしれないなと思ってます。枯らさなければ果実という利子まで付きますしね!

とはいえ、いっぺんに育てられる自信がないので、今年はそこそこにしておきます。

なんか今日のブログは、話があっちこっちで取り止めのない内容になりました(いつもか?)。次回は、今年の夏野菜のラインナップについて書きたいと思います。では、おやすみなさい。

広告