【怒涛の10月】各種種まき・収穫・もみ殻・稲わら集めで忙しすぎる
真夏が過ぎればちょっとホッとできるかなと新米農家の私は楽観的に考えていましたが、10月って忙しいんですね・・・。
もみ殻の調達
周りの稲作農家さんは、10月上旬の真夏のような暑さの中、稲刈りをされていました。うちはお米は作っていませんがもみ殻をいただきたくて、奔走しております。今日は近くの田んぼでもみ殻をいただけるということで、もみ殻を大きなビニール袋に詰める→夫の愛車にぎゅうぎゅうに詰め込む→うちの畑まで運んでぶっちゃける→また田んぼへ、ということで、5往復してそれだけでヘトヘトでした。(案の定、夫の愛車はビニール袋から漏れたもみ殻だらけとなり、夫はいよいよ軽トラが必要かもという圧力を出してきましたが、とりあえずスルーしました。)
ちなみにその農家さんは、もみ殻は毎年燃やして灰にされているそうです。もったいない〜。
稲わら集め
そして、稲わら集め。
ビニールマルチを使わない私にとっては、貴重な稲わらです。ホームセンターでも売っていますが、びっくりするほど高いです。ありがたいことに、お向かいの農家さんから大量にいただけることになりました。
ただし、稲刈りのコンバインをかけたあと田んぼにそのままになっているワラを、集めて束ねる作業をしないといけません。これが、想像以上にキツかった・・・。先週までの30度超えの残暑の中、2回めのワクチンの余韻が残る身体で、稲わらを集めて束ねて運ぶという作業を隣の畑のおじいちゃんと二人でしていました。おじいちゃんは自分のノルマ分をそうそうに終えられて、トロい私は一人で残りの作業をしていました。上の写真の倍以上はある稲わらです。途中、(手伝ってくれなかった夫への恨みで)泣きそうになりましたが、なんとか最後までやり遂げました。ありがたい稲わら、大切に使おうと思います。
とにかくひたすら種まき
11月になると種まきできるものが少なくなるので、とにかく毎日何かしらの種まきをするようにしています。
ハーブたくさん
タイのオーガニック農園で研修を受けたとき、「就農したばかりで野菜を育てる技術が乏しい間は、ハーブをたくさん育てるとよい、丈夫で育てやすく、一度植えたら長い間収穫でき、売り物がないときに重宝するし、安定的に売れる」とおっしゃっていました。
タイはスパイスの国なので日本とはちょっと事情が異なるとは思いますが、育てやすくて一度植えたら長く収穫できるというのは確かにそのとおりですので、教わったようにハーブの種を多く撒いています。
苗から育てると早いのですが、有機JAS的には種から育てるのが基本なので、四苦八苦しながら種から育てています。(水路の水を一度引いてしまったので有機JASを目指すのは一旦保留にしましたが、基本的には有機JAS規格に沿って栽培するようにしています。)
今育苗中のハーブは次のとおりです。
- スイートマジョラム
- ボリジ
- ルバーブ
- ベルガモット・レモン
- トゥルーラベンダー
- ナスタチューム
- イタリアンパセリ
パクチーは畑に直まき、ローズマリー、三つ葉、はこれから育苗予定。すでに畑でそだてているジャーマンカモミールは春にたくさん収穫したいのでもう少し追加、レモングラスは越冬準備をする予定です。
ベルギーエシャロット
また、ベルギーエシャロットは今後主力商品にしたいと思って今年も種まきしましたが、購入したばかりの種なのにほとんど発芽せず、販売店に問い合わせると新しいのをもう一度送ってくださいましたが、種まきが適期より遅くなったので無事育つかは微妙・・・
にんにく
農作業で体力を使うので、にんにくをたくさん食べたい・・・ということでほぼ自分用ではあるのですが、4種類のにんにくを植えました。
- 山東ニンニク
- 福知ホワイト6片
- アホラモード(スペインニンニク)
- 品種不明
「山東ニンニク」は、去年収穫したものを種ニンニクとして植えたものです。中国ので種ニンニクは安かったですが、あっさりしていて私好みではありませんでしたが、とりあえず植えました。
「福知ホワイト6片」は、とにかく種ニンニクが高いですよね・・・。10球で3000円ほどしました。しかもその名の通り、1球が5,6片しかなく、10球で57片しかとれなかったです。そして、ホワイト6片は高いというのをみんな知っているので、畑から盗まれるということも多いと聞いています。よって、畑の札にはフルネームは書かず、「福」とだけ書いておきました。(バレバレか・・・)
「アホラモード」というスペインニンニクは、香りが強くて美味しいと聞き、育ててみたいと思ったのですが、種ニンニクが手に入らなかったので、食用のを購入しました。ダンボールを開けた時点でフワッと上品なニンニクの香りがただよってきて、あ、もうこれは絶対美味しいやつやん、と思いました。(実際、美味しかったです。)
発芽抑制剤がなされているかもしれないので、発芽するかはダメ元ですが、80片植えて4片ほど発芽しています。もう少し様子を見ます。そしてこれは農薬使用の有無などが分からないので、今回の収穫はとりあえず自給用かなと思っています。
もう一種類の「品種不明」のは、もう何年も前から市民菜園で育てていたもので、なんの品種だったかどうしても思い出せません。美味しいので毎年育てています。
麦
この時期を待っていました!ようやく麦の種まきができます。
今回育てるのは、「古代小麦・スペルト小麦」と「ライ麦」です。
「スペルト小麦」は健康嗜好の方の間で人気があるということでよく耳にしますし、「ライ麦」は根っこが土を耕してくれるのでぜひ撒きたいと思っていました。どちらも初めてトライするので、また追ってレポートしたいと思います!
ひよこ豆
豆の栽培が面白いと最近思い始め、以前市民菜園でも育てたことがあるヒヨコマメに再度挑戦することにしました。前は収量がまともになかったのですが、今回は、販売できる量の収穫を目指します。
と、いう具合に、とにかく秋の種まきは時期を逃すと育たなくなるので、焦ります。上に挙げた以外にも、大根、人参、葉物、カブラ、いろいろ撒いてます。
でも、市民菜園時代は育てたいものがたくさんあるのに区画が狭すぎて取捨選択しなければだめでしたが、今はいろいろ育てられる、しかも、一袋全部撒ききれる、ということで本当にうれしいです。
そして、種まきの合間合間に収穫をしています。これについては、また別記事で書くつもりです。
明日は芋掘り予定!
ディスカッション
コメント一覧
こんにちは、いくつか読ませていただきました。面白かったです。
わけのわからない自治体職員やら自然のことやら、色々あるようですが、あまり気にせず体力などと相談しながら続けていけば、自然と良い流れの中で農業ができるのではないかと思います。頑張ってくださいね。
私は神奈川県で農業を始めて6年ほどになります。三反ほどの畑をトラクターや管理機は使わず、クワ、レーキ、三角ホーのみで、畝立てのみのほぼ不耕起、堆肥などは近所の牛舎から出た牛糞、乗馬クラブからの馬糞、鶏糞は安いのでホームセンタで使う分のみ購入、籾殻も山のようにいただけるのでよく使います。ビニールマルチ、防虫ネットは使いません。ゴミになるだけですし、追肥やら雑草取りの時には逆にあると面倒です。
農薬は有機JAS認可のBT剤とZボルドーのみとしています。
害獣については、シカ、イノシシ、アライグマといますが、畑を通過していくだけで問題なしで、電気柵も使っていません。キジに至っては逆に私になついているようで、草むしりなどをしていると、すぐそばで並んで虫などをつついてくれています。シカはなつくまではいきませんが、休憩中に横をのんびり歩いていったりします。
小さいトラクターは近所の世話焼きおじさんが「買っとけ」と中古の管理機を紹介されてしまい、持ってはいるのですが、早くも畑の一角でオブジェとなっており、土に還りそうです。
こんな感じなので、多分そうお金につながる農業にはなりそうもありませんが、これからも今の形で続けていきたいと考えています。
あまりブログに熱中することなく頑張ってください。
初めまして。コメントいただき、ありがとうございます。
農地を借りてまだ一年生、右往左往している様子が文章にもでていると思うとなんだかお恥ずかしいです・・・。
三反をトラクターや管理機を使わずって、可能なのですね!
うちは7馬力の耕運機と小さい家庭菜園用の耕運機のみで、周りからはそんなんじゃ絶対無理や、なんて言われていますが、
実際に運営されている方のお声をいただくととても励みになります。ビニールマルチなし、防虫ネットなし、というのも
今年初めてのことなので、自分で自分に対してそんなに意地張らんでも、と思ったりしますが、実際に実行されているお声を
聞くと自信が持てます。もちろん、いろいろな工夫や経験値がなせる技なのでしょうけど・・・。
農薬の情報もありがとうございます。今後必要に応じて使うことも考えないといけないなと思っているので助かります。
神奈川のような都会でも動物が出るんですね!
私は奈良出身なので、シカはせんべいを求めて襲ってくるというイメージしかないですが、そんなに穏やかなシカがいるとは!!
動物たちと共存されていて、動物たちにとっても居心地の良い圃場なのでしょうね。
そして神奈川にも世話焼きおじさんが・・・(笑)
私の理想とする農業にとても近いようで、コメントいただいてとても嬉しかったです。ありがとうございました。