今年の夏野菜レビュー(ピーマン、ナス編)

8月になりました。一年で一番暑い時期ですね・・・本当に暑いですね・・・・

今年は梅雨入りから梅雨明けまでの期間で、私の住むエリアでは1日中雨が降ったのがたった1日だけでした。あとは雨が降ったり止んだりという天気で、なんやかんやで用事のあるとき以外は毎日畑に行き、梅雨の時期にやろうと思っていた事務作業などもほとんどできずじまいでした。梅雨の時期を狙ってOL時代の会社の先輩とランチにも行きたかったのに、結局畑を優先してしまって、友達なくすなぁと思う今日この頃です。

さて、夏野菜真っ盛り。今日は今年育てている夏野菜からピーマンとナスについてのレビューを書きたいと思います。

ピーマン

ピーマン好きの私ですが、昨年は途中で全部枯らしてしまって、ピーマンをたらふく食べたい欲求が去年から溜まっておりました。今年は全部枯らしてしまうリスクを抑えるために、3種類のピーマンを2つの畑に分散して育てています。

カリフォルニアワンダー

タカヤマシードさんの固定種のピーマンです。野口のタネオンラインショップで購入しました。種袋には「本種は全国そ菜コンクールに於いて常に上位入賞を占める大型良質の代表種である」と書かれています。

私がピーマンに求めるものは、まずは肉厚であること、そして包丁を入れたときにシャキシャキっと水分が飛んでくるような瑞々しさがあることです。このカリフォルニアワンダーはまさにその欲求に応えてくれるピーマンで、収穫後、冷蔵庫に入れて冷やした後、包丁を入れると冷たい水分が顔にかかるくらいプシュッと飛んできます。この時点で、絶対美味しいやつやん、です。実際、青臭さもなく、美味しいです。

農薬・化学肥料はもちろん使っていませんので、中にはカメムシに吸われた痕があるピーマンもあり、そういうのは収穫時にそのまま畑にポイっとしてきますが、それでも収量はちゃんと確保できています。

固定種ですし、来年までにこれを上回るピーマンに出会わない限り、来年も絶対育てるつもりです。

浜クロピー

カネコ種苗さんの固定種のピーマンです。黒ピーマンなんですが、パプリカみたいにかなり時間が経って黒くなっていくのかなと思っていましたがそうではなく、最初はちょっと緑であるものの、収穫する大きさになる頃にはちゃんと黒くなっています。収穫時に黒くなり切れてなくて緑が残っていても、数日常温に於いておくと真っ黒になっていきます。この黒色は、ツヤがあってとてもきれいです。

このピーマンも、かリフォルニアワンダーと同じく、冷蔵庫に入れておいたものに包丁を入れると、シャキッと水が飛んできて、肉厚で、これもこの時点で美味しいやつ、です。種袋にも「食味にすぐれ甘味があります」と記載されています。

6月下旬に連続猛暑日が続いたときはボケナスみたいな感じでくすんだ感じのピーマンになったりしましたが、育てやすいですし、とてもいいです。

強いていうなら、加熱すると黒から緑色に戻るというところと、色が黒いだけにカメムシにやられたところの目視が見落としがちになってしまうというのが難点でしょうか。

でもこのピーマン、栄養が豊富なのかな?たっぷり食べた翌日、視界がクリアになるような気がします。※あくまで個人の感想です。

これも来年も絶対育てたいピーマンです。

浜ニュークリーム

こちらもカネコ種苗さんの固定種のピーマンです。種袋の写真があまりに普通すぎて期待してなかったのですが(すみません)、果実が実ってくると、この透き通った美しいクリーム色に惚れ惚れしました。上向きに実が成ります。

種袋には「ピーマン臭が少なく食べやすいので、サラダ等、生食にも向きます」と書かれています。

美しい・・・。

ただ、たまたまハズレの種を購入してしまったのか私の管理問題なのか、買ったばかりの種なのに発芽率が悪く、育苗も難儀して、結局2株しか定植できませんでした。来年はもっとたくさん種まきしようと思います。

今年育てた三種のピーマン、どれも私のハートを射止めたので(昭和な表現ですいません)、今のところは来年もこの三種を育てようと考えています。これら三種をミックスして袋詰めするとなかなかいい感じ!

これだけピーマン愛が強い私ですが、こんな草まみれの状態で育てております。↓

前述の通り、今年は2つの畑に分散して育てており、この写真は最初に借りた畑のもので、こちらでは全く水を与えずに育てています。

撮影は7月15日、この時点では全く水を与えていなくても全ての株がイキイキと育っていました。しかしその後突然、数本枯れてしまいました。残っている株はピンピンしてます。この違いはなんなんだろう・・・。新しく借りた方の畑では、このような突然枯れるということは一本も発生していません。青枯れ病だと全部枯れると思うのですが・・・。モグラとか?難しいです・・・

ナスビ

ナスビも今や本当にたくさんの品種があって、どれを育てようか取捨選択が悩ましいところです。迷いに迷って今年は4種類を育てております。

①泉州絹皮水茄子

私の住むエリアはまさに泉州です。実際の水茄子産地は離れてるので茄子農家さんが周りにたくさんあるというわけではありませんが、今年は水道付きの畑を借りられたこともあり、父の好物だったこの水茄子を自分でも育ててみたいと思いました。言うまでもありませんが、固定種です。

プリプリのナスビが実りました。この水茄子は生食向きのナスビで、生で食べると独特の食感が美味しいです。この食感は他のナスビにはなく、あー、これぞ水茄子でござる、と高級野菜を自分で育てられたことに悦に浸りました。(なぜサムライ口調なのかは自分でも分かりません。)

ところが、今年は6月下旬に梅雨明けし、その後は連続して猛暑日になりました。どこもかしこもカラカラで、水ナスを枯らしてしまわないよう、せっせと水やりをしていました。今年のこの6月の猛暑は人間にとってもなかなか過酷で、頭上から照りつける強烈な日差しにより、人間もカラカラ、ほぼ毎日プチ熱中症状態でクラクラしながら、頭から水を被って作業する日々でした。

いつまでこんな日が続くんやろかと思っていたら今度は急に雨がどっさり降り、心情的にはホッとしたものの、野菜への影響は大きかったです。爆発する水茄子が続出・・・

トマトじゃああるまいに、茄子でもこんな割れた状態になるんや・・・他の茄子もボケナスや石ナスが増えましたが、破裂したようになったのは水茄子だけでした。皮が薄いからでしょうか?ほぼ全部このような爆発茄子になりました。カラカラのところに本降りの雨で一気に水分を吸収したせいでこんなことになったのかなと思いますが、毎日水やりしていたのに、自然の雨にはやっぱり敵わないなと改めて思い知らされました。

その後も傷がついたり硬くなったりするのが多く、なかなか安定したキレイな水茄子が採れません。この地域ではハウス栽培のキレイな水茄子がたくさん販売されているということを考えると、私の育てる水茄子は出る幕がないんじゃないかと思うようになりました。

来年からはもっと数を減らし、自給用程度の数を育てようと今のところは考えています。

早生真黒ナス

自然栽培をされている農家さんの中では有名な品種と思います。固定種で、タネは野口のタネオンラインショップで購入しました。

商品説明に「交配種よりも皮が柔らかく格段に美味しい」と記載されていたことが育てることにした理由です。食べたことがなかったので実際に食べてみるまで「格段に美味しいというのは本当かな?」とやや疑いながら育てました。

早生というだけあって、他の品種に先駆けて果実が実りました。

まず驚いたのがその美しさです。名前の通り真っ黒で、ピアノのように輝いています。

そして食べてみると、本当に格段に美味しい!これは、普段食べているスーパーの茄子とは美味しさのレベルが違いました。油を使った炒め物などをすると、柔らかく、味がよく染み込みます。

これは、来年はもっとたくさん育てて、ナスのメイン商品にしたいと思います。

とろーり旨ナス(揚げてトルコ)

トキタ種苗さんのグストイタリアシリーズの白ナスです。これはどこにも書かれていないので明確には分からないのですが、固定種ではないのだろうと思っています。前にスーパーで売っているのを食べて美味しかったので自分でも育ててみたいと思いました。

ゆで卵みたいにツルンツルンのおナスが実りました。

さっきから美味しい美味しいとばっかり書いてるので私の「美味しい」は希薄化して価値がないかもしれませんが、これもやっぱり美味しいんです。「とろーり旨ナス」という名称そのままで、加熱するとトロトロになり、夫も「おー、これは旨いなあ」と言って好んで食べています。

難点を上げるなら、まず種の値段が20粒で518円と高額だったこと、傷がつくと茶色くなって目立ちやすいこと、あと、大きく実がなるのでガッチリ支柱を立てないといけないこと、トロトロなだけに他のナスよりも多く水が必要なことなどが挙げられますが、ブランドの野菜ってやはり普通よりも手間がかかったりするものなのでこんなもんでしょう。

トキタ種苗さんのグストイタリアのユーチューブで栽培方法が詳しく紹介されていますのでこちらもご参考に↓

ヴィオレッタ・ディ・フィレンツェ

この茄子は、「世界一美味しい茄子はどの品種か?」をネットで調べた結果知ったもので、昨年初めて育ててみたのですが本当に美味しく、固定種なのでタネ取りしたものを今年は少しだけ育てました。

しかし、今年はあまりうまく育っておらず、もうすぐ収穫できそうですが、なかなかゆっくりです。採ったタネが良くなかったのかなぁ・・・

夫が、「やさいバスで業者に売るならこういう飲食店向けのが売りやすいのでは?」と言っているので、来年はもっと数を増やして育ててみようかなと考えています。

↓これは去年の写真です。


今日は、今年育てているピーマン3種類とナス4種類について書きました。他の夏野菜についてもまた後日書くつもりにしています。

ところで、今年は梅雨が明けてから雨が多く、雑草の伸び方もすごい勢いです。うちの畑は法面が多くあり、この部分の草刈りがかなり大変で、夫が腰痛に悩まされていて、ケガも怖いので、先日、自走式の草刈機を購入しました。まだ納品されていませんが、これでかなり楽になることを期待しています。盗難対策を考えなければ!

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