【家庭菜園】毎年必ず育てているオススメ野菜(夏野菜編)

夏野菜と言えば、トマト、ナス、キュウリ、ゴーヤ・・・いろいろありますよね。
毎年ゴールデン・ウィーク頃になると、園芸店に一斉に夏野菜の苗が並びますので、あれもこれも育ててみたい!と目移りしてしまいますが、市民菜園などではスペースも限られますので、どう優先順位をつけたらよいか迷ってしまうのではないでしょうか。

そこで、これまで私が家庭菜園をしてきた経験から、これはオススメ!というものをご紹介したいと思います。

<目次>

  1. 夏野菜の苗を買う前に読んでください!
  2. オススメその①:ピーマン
    • オススメの理由
    • 育てるポイント
    • 害虫について
    • パプリカの方がいいんじゃないか?
  3. オススメその②:ミニトマト
  4. オススメその③:タカノツメ

夏野菜の苗を買う前に読んでください!

オススメ野菜を紹介する前に、夏野菜の苗を購入するにあたっての注意点を書かせてください。

この記事を書いているのは4月上旬ですが、早くもトマトやナスビの苗を店頭で見かけるようになりました。しかし、4月上旬はまだ遅霜の可能性もありますので植え付けには早いです。この時期に普通に露地に植え付けてしまうと、高い確率で寒さのために枯れてしまうと思います。(ここは大阪で比較的温暖な地域ですが、それでもまだ早いです。)

ゴールデン・ウィーク頃になるともっとたくさんの苗が出回りますので、その頃に購入して植え付けするのが無難です。

私がこれまで使っていた市民菜園は4月スタートの契約で、どうしても契約後すぐに何かを植え付けたくなるものでした。「夏野菜の苗がもう売られている、周りの人ももう植え付けている、うちも植え付けて大丈夫なんじゃないか」と考えてしまいがちでしたが、ここは我慢です。

一般的な市民菜園のスタートは4月からが多いように思いますが、そうであれば、4月は堆肥や微生物資材をすき込む等で土づくりの期間にあてて、夏野菜の植え付けは焦らずにゴールデン・ウィーク頃まで待ったほうが良いというのがこれまでの経験から学んだことです。

また、ゴールデン・ウィークになると一斉にたくさんの苗が店頭に並びますが、私の行きつけの園芸店では、ゴールデン・ウィークの終盤になるともう良い苗は売れてしまい、後は「見切り品」みたいな感じの苗しか残っていません。どの園芸店でも同じか分かりませんが、良い苗を手に入れるならゴールデン・ウィークの前半に園芸店に行くことをオススメします。(地方によっても若干違うかもしれませんのでご容赦ください。)

オススメその①:ピーマン

オススメの理由

ダントツのオススメはピーマンです。なぜか?コスパが良すぎるからです。

私はどちらかというとタネから育てたいタイプですが、ピーマンの苗は行きつけの園芸店では1株55円ほどで売られており、1株または2株もあればよいので、ピーマンに関しては苗を買っています。(就農した今年からはタネから育てます。)

1株55円て・・・スーパーで売っているピーマンは、安いときで1袋5個入98円というところだと思います。5つ収穫できればもうモトが取れます。なのに、5つどころか無限に採れます。

しかも、自分で育てたピーマンに包丁を入れてみると、タネが真っ白で感動します。

育てるポイント

家庭菜園を初めて間もないころは、なかなかうまく育てられませんでした。ですが、ある時、初夏の頃までは樹形を整えることに徹底的に集中すると後は楽勝ということに気づきました。セオリーとしては「主枝と1番花の下の脇芽2本を残して3本仕立てにする」ということです。他のいろんなサイトで図解つきで説明があるのでぜひご覧になってください。3本仕立てにしたぞ!と思った後も、下の方から次々脇芽が出てきますがこれを徹底的に取り除きます。そうすると、だんだんと根元が木のようになってきます。そうなれば無限ピーマンの始まりです。

ピーマン

根元が木のようになった様子です。早い段階でこういう状態になればシメたもの。

6月頃に実ができ始めますが、最初のうちはガッチリした株にしたてあげることを優先した方がよいので、実は小さいうちに採っていきます。

夏野菜

これは昨年7月5日に撮影した写真です。ぼちぼち収穫開始です。毎週末に畑にいき、毎回1株から8個以上は収穫しました。

株が成熟してきたら、家庭菜園ならではの「赤く色づいてから収穫する」ということもできますが、株に負担がかかるので私はあまりやらず、どちらかというと量を追求するタイプです。

ピーマン

これは昨年12月6日に撮影したものです。他の夏野菜はもうとっくに終わっていますが、ピーマンは12月に入ってもまだご健在。さすがに12月半ばになると収穫できなくなって撤去しましたが、この年も本当にたくさん収穫しました。

ちなみに、私の母も、昨年の夏に庭のプランターで初めてピーマンを育ててたくさん収穫できて喜んでいました。成果物があると家庭菜園って楽しくなりますよね!

害虫について

ピーマンの栽培と言えば、カメムシが・・・と敬遠される方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かにカメムシはつきやすいです。カメムシと言ってもエダマメにつく丸っこいのとは違って、カクカクした大きめのやつです。私が勉強させてもらっている有機農家さんで、ひたすら「カメムシ本体と、葉っぱの裏についている卵を手で取り除く」という作業をしたことがあります。卵のうちに取り除いておかないと、収量に影響するのだそうです。カメムシを見つけたら周辺の葉っぱの裏を確認すると高い確率で卵がついています。規則正しく並んだきれいな卵です。

プロの農家さんはこのような丁寧な作業をされていますが、家庭菜園の私はあまりカメムシのことは気にせず、もし見つけたら軍手をした手でつまみ、ポイッと地面に落として踏み潰すというぐらいしかしてません・・・。大量発生したらまた対策を考えますが・・・家庭菜園でしたらこんな感じで十分じゃないかと考えています。もちろん農薬は使いません。

丈夫な株に育てれば、多少虫にやられても家庭で食べる量くらいは十分にまかなえます。

パプリカの方がいいんじゃないか?

ちなみに、ピーマンじゃなくてパプリカの方が高価だしコスパ的にいいんじゃないか?と指摘される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし・・・私が下手くそなだけかもしれませんが、パプリカ結構難しいです。実が数えるほどしか大きくならなかったり、きれいに色づくまでに落ちてしまったりで、今の私の技術では1株から数えるほどしか収穫できないです。今後上手に育てられるようになれば、また当サイトでご紹介したいと思います。

オススメその②:ミニトマト(アイコ)

ピーマンで熱く語りすぎました。ここからはサラッといきます。オススメその②はミニトマトの「アイコ」です。オススメポイントは次の点です。

  • 丈夫で育てやすい
  • 実が割れにくい
  • 買うと結構高い
  • 美味しい

大玉トマトを育てようとすると、多く雨が降ると実が割れてしまったり、お尻の部分が腐ってしまったりしてなかなか難しいですが、ミニトマトはそういうことがないので、大玉トマトと比べると格段に育てやすいです。

なかでもサカタのタネからでている「アイコ」は、スーパーで買うと結構いいお値段していますが、自分で育ててみると、かなり育てやすくてたくさん採れます。私がかつて通っていた社会人向け農業スクールでも、まずはこの「アイコ」を育てるところからスタートしました。

ミニトマトアイコ

夏のおやつに最適!

トマトも毎年新しい品種が登場していますが、この「アイコ」はもはや定番になったのではないでしょうか?苗の値段は一般的なミニトマトよりは高めではありますが、さほど高いものでもないので、これも絶対モトがとれると思います。黄色バージョンもあります。

私は近年は固定種を積極的に育てるようにしており、F1種である「アイコ」は最近は育てなくなりましたが、また育てようかなとぼんやり考えています。友達から「家庭菜園を始めたけれど育てやすいオススメのものって何?」と聞かれたら、やっぱり「アイコ」をオススメしてしまいます。

・関連記事(積極的に固定種を使うようになった理由を書いています)
家庭菜園では「固定種」のタネをオススメします

オススメその③:タカノツメ

最後のオススメは、タカノツメです。オススメポイントは次の点です。

  • 見た目が可愛い
  • たくさん採れるのに、買うと意外と高い
  • 長期保存ができ、使い道が多い

秋になると、お花屋さんでタカノツメの枝を見かけることがあります。見た目が可愛いですよね!

タカノツメ

上向きに実ができるこの可愛らしさが他のトウガラシにはないところで、やっぱりタカノツメじゃないと!と思ってしまいます。

タカノツメ収穫

苗の値段はピーマンと同じように55円ほどでかなり安いですが、たくさん採れます。

たくさん採れても「採れすぎて困る」ということはなく、きれいに洗って天日干しにして瓶にいれておけば、余裕で1年は持ちます。

タカノツメ収穫

道の駅などの直売所では20本程のが100円くらいで売っていますが、私の周辺のスーパーでは、少量で300円くらいする高いのが置いてあるのみです。なんでや?

そして、翌年、この乾燥させた中から良いものを選んで種まきしてみたら・・・

タカノツメ

こんな感じになります。固定種なので、毎年タネとりして育てられるというのも愛着が湧いて嬉しいところです。

そして何より、タカノツメは「ちょっとしたときにちょっと使う」ということが多くて重宝します。例えば次のような場面です。

  • ペペロンチーノ
  • スープの隠し味に
  • 米びつの防虫剤として
  • ラッキョウ漬けに
  • タケノコを茹でるときに
  • ぬか漬けに
  • 部屋のディスプレイに
  • 魔除け?に
  • 自然農薬づくりに

といったところです。

自然農薬

自然農薬ですが、虫から野菜を守るために、アルコールに、にんにく、タカノツメ、ヨモギ、などを浸して希釈させたものがよく使われます。鉄腕ダッシュでもたびたび登場します。こういう「ちょっとした」使い方が多いタカノツメです。

保存がきくため人にもあげやすく、ちょっとした手土産にもなります。

育てるのもかんたん、場所も取らないので、菜園のちょっとしたスペースでも十分育てられます。育てて損はないです。


いかがでしたか?

なんか偏ってるような気が・・・他のサイトの「オススメ3選」などともテイストが違うような気もします・・・

でもこれまでの経験から正直なところを書きました。家庭菜園をずっとされている方がこの記事を読んでくださっているなら、「そうそう!」と共感いただけるところもあるんじゃないかと思っております。

こういった必須のものを軸に、「あとはナスとピーナッツとスイカと・・・」などのように自分好みに菜園をデザインしていけば、楽しい家庭菜園になること間違いなし!です。ぜひお試しください!

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