【家庭菜園】毎年必ず育てているオススメ野菜(早春編)

2021年2月20日

冬が終わり、春の足音が聞こえ始めた1月下旬頃になると、野菜づくりやガーデニングのやる気モードに一気に火がつきます。この記事では、私が毎年必ず育てているオススメの野菜(早春編)として、1月頃から種や種イモの入手を始め、3月〜4月の早春の時期に種まきや植え付けをしていく野菜をご紹介していきます。(別途「夏野菜編」「秋冬編」も執筆予定です。)

私のオススメする視点は次の点です。

  • 美味しい     
  • 料理に使いやすい 
  • 元が取れる    
  • 手間がかからない 
  • 虫の被害が少ない 
  • 丈夫で育てやすい

夫は大玉スイカのような大物を育てたがる傾向にあり、男性と女性でも視点は違うと思いますし、地域でもまた違うと思います。あくまで私(40代女性・大阪在住)の視点でのリストアップになることをご了承ください。

なお、上記オススメの視点には挙げていませんが、私のポリシーとしてできるだけ「固定種」のタネを選ぶようにしています。これについても追って別記事で書く予定にしております。

<目次>

  1. ジャガイモ(キタアカリ)
  2. インゲン(つるなし)
  3. サトイモ(石川早生・エビイモ)
  4. ニンジン
  5. カブラ
  6. (番外)太ネギ

1.ジャガイモ(キタアカリ)

ジャガイモのキタアカリ
  • 美味しい     ★★★★★
  • 料理に使いやすい ★★★
  • 元が取れる    ★★★
  • 手間がかからない ★★★★
  • 虫の被害が少ない ★★★★★
  • 丈夫で育てやすい ★★★

ジャガイモは、1月になると種イモが種苗店などで販売されますが、1月に植え付けるとほぼ霜にやられます(以前、2月中旬に植え付けて霜でほぼ全滅した経験あり)。
種イモはあまり遅く買おうとすると店頭からなくなってしまう恐れがあるのでとりあえず2月頃に入手し、その後は自宅で太陽に当ててじっくり芽出しをして、暖かくなった3月中旬頃に畑に植え付けると失敗しにくいです。

家庭菜園なら500gの種イモを買って、もう500gは「インカのめざめ」「ノーザンクイーン」など、スーパーではなかなか売っていないようなものにチャレンジしてみるというのもオススメです。

このキタアカリ、一番のオススメポイントは、とにかく美味しいこと。煮崩れしやすいので料理は選びますが、ホクホクして美味しいです。

※こちらの記事に、もっと詳しいことを書いておりますのでご参考にしてください。
家庭菜園にオススメの「キタアカリ」成長記録

2.インゲンマメ(三度豆)

インゲンマメ
  • 美味しい     ★★★★
  • 料理に使いやすい ★★★★★
  • 元が取れる    ★★★★★
  • 手間がかからない ★★★
  • 虫の被害が少ない ★★★★
  • 丈夫で育てやすい ★★★

私は関西人なので、インゲンマメのことを昔から「サンドマメ」と呼んでいました。年に三回種まきできるということで「三度豆」というそうです。

オススメポイントは、採れたては味が濃くて美味しい料理に使いやすい(お弁当にも便利)タネが安くて元が取れる、というところです。インゲンマメってスーパーでは少ししか入っていないのにそこそこ高く、あまり回転してないからか鮮度が悪くて美味しくない・・・です。

私は以前、「山城黒三度」という極早生の品種を4月に種まきして育てていましたが、種まきしてからほとんど手間をかけることなく、あっという間にたくさん収穫できました。「ツルなし」は長く収穫するというより短期決戦ですが、それでも十分元がとれます。「ツルあり」にするともっとたくさん採れるのかもしれませんが、ネットがなくても育てられる「ツルなし」が私はお気に入りです。

寒さに弱いので種まきは4月に入ってから。それまでに、いろんな伝統的な品種があるのでどの種類を育てようか物色してタネを入手しておくと良いと思います。マメは花もきれいなので、ダブルでお得感があります。

※私はトーホク種苗のタネが好きでよく使っています。ご参考に、インゲンのページにリンクをはっておきます。
『株式会社トーホク』のサイトより インゲン(つるなし)

3.サトイモ(石川早生、エビイモ)

海老芋
  • 美味しい     ★★★★★
  • 料理に使いやすい ★★★
  • 元が取れる    ★★★★★
  • 手間がかからない ★★
  • 虫の被害が少ない ★★★
  • 丈夫で育てやすい ★★★

サトイモは、自分で野菜作りをする前は「ヌルヌルして滑るし手が痒くなるし、そこそこ高いし、時々カビ臭いのが混ざってるし・・・」という感じで自分では積極的に料理に使っていませんでした。夫の強い希望で家庭菜園で育て始めたのですが「結構場所とるなぁ」と最初はあまり乗り気ではありませんでした。

でも、収穫後、自分で育てたサトイモのあまりのおいしさにすっかりハマってしまい、毎年必ず育てるようになりました。

私のお気に入りの品種は、「石川早生」と「海老芋(唐の芋)」です。石川早生はかなり早めの9月頃に収穫できて限られた畑が有効に使えますし、海老芋はお正月のお雑煮用に育てていますが海老芋は買うと高いですし茎もズイキとして食べられるので、完全に元がとれます。どちらも味は絶品!うまく育てると、親イモ子イモ孫イモ・・と一つの種イモから大家族のイモに育ち、食べきれないくらいの収穫ができます。大きめのものは食べずに置いておくと、次の年に種イモとして使えるので出費は初年度だけでOK

※種芋の保存は畑に埋める方法がセオリーのようですが、普通に台所に置いておいても腐らなかったので、私は台所で保存したものをそのまま種イモとして使っています。絶対大丈夫とは言えませんが・・・。

難点は、水やりです。サトイモは湿ったところを好むので、水やりをしっかりしないといけないのですが、私は週末にしか畑に行けないので夏場はどうしても水切れを起こしてしまいます。最近の夏は本当に日照りが強烈。水切れの課題をクリアできればもっとたくさん収穫できるのにな・・・と、対策を考え中です。

3月中旬頃に芽出し作業を開始すると確実に芽がでて育てやすいです。サトイモも前述のジャガイモと同様、良い種イモが店頭からなくならないうちに早めに入手することをオススメします。

※関連記事
絶品!「サトイモの石川早生」の成長記録

4.ニンジン

時無し五寸 ニンジン
  • 美味しい     ★★★★★
  • 料理に使いやすい ★★★★★
  • 元が取れる    ★★
  • 手間がかからない ★★★
  • 虫の被害が少ない ★★★★
  • 丈夫で育てやすい ★★★★

家庭菜園をやるなら絶対に外せないですよね!私もニンジンは必ず育てます。ニンジンはスーパーでも手ごろな値段で手に入るので「元がとれるか」という点では正直微妙ですが、自分で育てるニンジンは香りも味も全然違うので、育てがいがあります。また、収穫するときに土から引き抜いてきれいなニンジンが出てくると、何とも嬉しいです。SNS映えもバッチリです。

ニンジンの栽培で一番難しいのは、種を撒いて発芽させるところと言われています。ニンジンの発芽は光が必要で、種まき時に薄くしか土をかけないので乾きやすいのですが、発芽したときに乾燥していると枯れてしまいます。だから、発芽までや発芽後しばらくは毎日水やりをするのが理想なのですが、私のように週末にしか畑に行けない人はちょっとハードルが高い野菜であり、特に夏まきのニンジンは日照りとの勝負で発芽させるのが本当に難しいです。
ところが、春まきの場合は夜露もあるからか割とすんなり発芽してくれます。発芽さえすればあとは間引いたり土寄せしたりするくらいで手間はかかりません。

上の写真はトーホク種苗の「時無し五寸」です。形よく育ちました。ニンジンは今は色も形も栄養もいろんな種類があり、種まきの時期も品種によって違ってきます。「時無し五寸」は3月中旬頃からはトンネル不要で種まきができて便利です。
トーホク種苗のサイトにいろんな種類のニンジンが紹介されていますので、リンクを張っておきます。種まきの時期も一眼で分かるようになっていて便利です。
『株式会社トーホク』のサイトより ニンジン

ニンジンは収穫まで4ヶ月ほどかかりますので3月に種まきをすると夏野菜を育てる時期とかぶってしまいます。一つの畝をニンジン専用にしてしまうと「あーここに夏野菜を植えたいのに!」ということになり、勿体ないです。そこでオススメは、一つの畝でニンジンとエダマメを一緒に育てることです。私のバイブルの下記の本によると、ニンジンとエダマメはコンパニオンプランツとして相性が良いそうです。

5.カブラ

  • 美味しい     ★★★★★
  • 料理に使いやすい ★★★★★
  • 元が取れる    ★★★
  • 手間がかからない ★★★★
  • 虫の被害が少ない ★★★★
  • 丈夫で育てやすい ★★★★

収穫したての瑞々しいカブラは生で食べても本当に美味しいです。そしてカブラは葉っぱの栄養価が高く、家庭菜園ならではの無農薬のものを葉っぱごと食べるのがオススメです。しかし、カブラの葉っぱはアブラムシやらアオムシやらの虫がつきやすく、葉っぱごと食べたくてもちょっと躊躇するような出来になってしまいがちです。

ところが、この早春の時期に育てると虫がほとんどつかず、きれいなものができやすいです。

こちらの記事で、早春の時期にサカタのタネの「あやめ雪」を育てた記録を書いております。
「あまうま小かぶ あやめ雪」を育ててみた

カブラもいろんな種類があり種まき時期もそれぞれですが、この「あやめ雪」は早春の3月下旬頃に種まきして50日程で収穫できるのでオススメです。

とは言っても5月に入ると夏野菜の植え付けをしたいところ。そこで、夏野菜を植える予定の畝の端の方で育てたり、前述のニンジンとも相性が良いのでニンジンと同じ畝で育てても良いと思います。こういう短期決戦で場所を取らずに育てられる野菜はとても便利です。

6.(番外編)太ネギ

さて、番外編として「太ネギ」を挙げたいと思います。番外編としている理由は、まだ自分で育てたことがないからです。今年チャレンジしてみて、うまくいけば今後毎年必ず育てる野菜になるかもしれません。

こちらの写真に写っているのは、いただいた太ネギ。タネから育てたそうで、手間と時間はかかるけれども、簡単に育ち、絶対元もとれるし美味しいとのこと。

タネを買って、3月頃に育苗して・・・と手間はかかりますが、やってみようと思います!


いかがでしたか?
この記事では、早春に準備をして植え付けるものとしてピックアップしました。夏野菜編は別記事で書く予定ですが、夏野菜をタネで買って自分で育苗しようという場合は同じく2月〜3月から始める必要があるのでタイミングを逃さないようにしてくださいね。苗からの場合はゴールデンウィークが始まる頃に種苗店やホームセンターに行くと品揃えが良いです。

これから種まきやら芽出しやら作付計画やらで忙しくなりますが、ワクワクして楽しい時期になりますね。もしこれを読んでくださっている方で他にオススメのものがあれば、ぜひぜひ教えてください。

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