ベランダの植木「アゲハ」の幼虫との戦い

2021年1月23日

■麗しのイメージは・・・

幼稚園や小学生の頃、割と自然豊かな通学路を通っていたので、よく蝶々を追いかけて遊んでいました。一緒に学校に通っている友達の間でなんとなく蝶々の格付けが出来ており、「ベニシジミ」が一番小さくて格下、「モンシロチョウ」や「モンキチョウ」は普通、そして「アゲハ」は大きくて模様も立派で一番格上、といった感じです。アゲハは『ベルサイユのバラ』のアントワネット様の周りに飛んでそうだけれども間違ってもベニシジミは飛んでない、アゲハってそんな高貴で特別なイメージがありました。

■マンションのベランダでも容赦無し

ところが、大人になった今ではタイトルにもあるように「アゲハのヤツ」です。「アゲハの野郎」です。私はマンションのベランダで様々な果樹を育てていますが、柑橘類やサンショウの葉っぱを目掛けてアゲハは飛んできて、卵を産みつけます。郊外とはいえ一応大阪なのでそれなりに都会なんですが、こんなベランダで育てているちっちゃい木、まぁよく見つけて飛んでくるなぁと半ば関心します。卵から幼虫になり、サナギになるまでの間、物凄い食欲で驚くほど葉っぱを食べます。

これは、コブミカンの木です。まだ木というより苗くらいの小さいもので、大事に育てていたのにたくさんの葉っぱが食べられて軸が剥き出しに。まだギリギリセーフでしたが、これ以上発見が遅れれば完全にツンツルテンになっていたところでした。

過去には熱を出して3日ほど寝込んだ時、久しぶりにベランダに出たら、いろんなものがツンツルテンになっていました。寝込んでいる暇も与えてくれない、それがヤツなのです。

■コイツだ!

○アゲハの幼虫、それはコイツです

ちょっと分かりにくいですが、写真中央にいる黒くて中央に白い線があるヤツです。これを見つけたら、見つけ次第、お箸か火バサミでつまんでやっつけましょう。

お箸などでつまむと、シャーッって感じで触覚を伸ばして抵抗してきます。それが何とも気持ち悪いです。大きくなるとますます気持ち悪いので、そういう意味でも小さいうちに駆除した方が良いです。

○理想は卵の状態で見つける

理想は、卵の時点でやっつけてしまうことです。卵の写真が現時点でなくて恐縮ですが、撮れ次第UPします。アゲハが飛んできて、柑橘類等に止まって腰を丸くしたら、その後に高い確率で卵があります。トビッコくらいの大きさで黄色っぽいです。

○オススメは床を観察すること!

理想は毎日よく観察して卵の段階、もしくは幼虫に成り立ての状態で発見して駆除することですが、なかなか難しいですよね。

セカンドベストになりますが、私のおすすめは床を観察することです。黒いコロコロとしたものが床に落ちていたらそれはアゲハのフンで、その上にほぼ間違いなくヤツはいます。私もベランダで植物を育て始めた頃は「この転がってるツブツブは何やろ?」と疑問に思っていましたが、フンでした。この見つけ方をした場合はもう幼虫が結構大きくなっているのでかなり食べられた後になってしまいますが、手遅れになる前の段階で発見できる可能性も高いです。前述のコブミカンもそうでした。地面が土の露地栽培だとフンが落ちてても分かりにくいですが、マンションのベランダのようなところだと床にフンが落ちてると明らかに分かります。それぐらい派手に脱糞して巻き散らかしてます。もうお分かりかと思いますが、高貴なイメージは今ではカケラもないです。

■発見が遅れたら・・・

もし、発見が遅れてこの写真のような状態で見つけた場合は、最後まで見守ってやるのもありかもしれません。まだまだ園芸を始めて間もなかった頃は、この写真のような状態で発見することがよくありました。黒かった幼虫が緑になっています。みかん食べ過ぎで手が黄色くなると言われますが、ここまであからさまに緑になるくらい葉っぱを食べ過ぎるとは、贅沢なヤツです。

2017.7.10 朝

これは『朝倉山椒』です。
なんかおる・・・当時はまだ呑気な園芸初心者でした。

ちなみに床はフンだらけです。いかに私が奈良出身で鹿のフンに慣れてるとはいえ、やはりフンはフン、気持ち悪いです。

 

同日夕方

壁におる!上の朝倉山椒からはいなくなっていたので、同じ個体が移動してきたものと思われます。え?もう葉っぱはいいの?

よく見ると、結構可愛い顔をしています。この顔に似てる人・・・何人か思いつきますが、本人の前では「アゲハの幼虫に似てる」なんて絶対に言わない方が良いですよね?

2017.7.11 朝

おや?丸まってる。

 

同日夕方

ええー、サナギになってる!

 

2017.7.19夕方

毎日洗濯物を干す度に観察。蝶になる決定的瞬間を見たいと思い、落ち付かず。ちょっと乾いて変色してきました。間も無くか?

 

2017.7.20 朝

あーー、いなくなった、決定的瞬間は見れずでした。

サナギになると、もう葉っぱは食べない様子(当たり前か・・・)。もし発見が遅れたら、呑気な顔しているコイツを最後まで見届けるのもアリかもしれません。でもそうすると飛び立ったアゲハが自分のベランダに戻ってきてまた卵を産み付けて・・・という循環になるかもしれないので、それを覚悟の上で見届けてください。

※補足

私は薬剤を一切使わないので、お箸などで駆除する方法をとっています。

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