秋植えジャガイモは、もうずっと「ニシユタカ」

2021年2月20日

家庭菜園を始めたばかりの頃は、カラフルな色のジャガイモを育てたりしていましたが、最近は春植えのジャガイモは「キタアカリ」、秋植えのジャガイモは「ニシユタカ」ということで落ち着いてきました。

キタアカリの記事はこちらをご参照ください。

秋植えのジャガイモは品種が限られていて、「ニシユタカ」の他に代表的なのは「デジマ」がありますが、数年前、種苗店でどっちにしようかなーと思いながら何となく「ニシユタカ」を選んで以来、ニシユタカの魅力にハマってもうずっと「ニシユタカ」を育てています。

■「ニシユタカ」をオススメする理由

1.育てやすい

デジマは育てたことがなくて比較してのご紹介ができず恐縮ですが、「ニシユタカ」は育てやすいように思います。秋植えなのでカットせずに買ってきた丸のままの種イモを植え付けて、あとは多少の追肥と芽かきをし、土寄せをしっかりすれば、問題なく収穫できます。以下は、2018年秋に育てた時の写真です。

2018.10.21
病気にもならずに葉っぱがきれいです。

2018.11.11
土寄せをしっかりして、まだまだ葉っぱもきれい。

 

2018.12.16
霜に当たってしまって、一気に枯れましたが・・・

 

きれいな「ニシユタカ」が出てきました。

2.見た目がきれい

粒揃いが良く、ちょうど良い大きさのものがほとんどで、ロスが少ないです。ちょうど良い大きさものは料理にも使いやすく、人にもあげやすいので重宝します。

これは2017年に育てた時の写真ですが、こぶしよりも少し小さいくらいのがほとんどです。

 

こちらは2020年、やはり多少の大小はあるものの、粒揃いが良いです。

また、お肌がとてもきれいです。ゴワゴワしておらず、つるんとしています。

卵のようにお肌がきれい。これは人にあげやすいです。

 

半分に切ってみた様子。中も色白で美しいです。・・・私の手のガサガサぶりがまた「ニシユタカ」のきれいさを引き立てています。

3.煮崩れしにくい

この「ニシユタカ」は、メークインと同じいわゆる“しっとり系”のジャガイモで、煮崩れしにくいです。秋植えジャガイモは収穫時期が11月から12月頃で、当然料理は煮込み料理が多くなってきます。やはりこの季節はしっかり煮込んでも崩れにくいジャガイモが重宝します。

皮を剥いて、茹でてみます。くどいですが、この透明感のある美しさに惚れ惚れします。

 

竹串がスッと通るまで完全に茹でてみました。全く煮崩れしていません。これは秋冬の料理にはとても重宝します。

この「ニシユタカ」でドフィノワを作ると最高に美味しい!

■2020年 収穫の様子

2020年も「ニシユタカ」を育て、12月13日に収穫しました。大阪の郊外のこの地は雨が全く降らない日が続いた後、次の日から本格的な寒波がやってくる予報、まさに収穫日和です。植え付けは9月12日でしたので、92日目での収穫です。

収穫前はこんな感じ。いい感じに勢いがなくなっています。

 

全く雨が降っていませんので収穫がしやすいです。

 

親イモもまだまだきれい。以前も同じように親イモがきれいで食べられるかも?と思って持って帰ったことがありましたが、速攻腐りました。見た目はきれいでも、やっぱり養分は吸い取られているんですね。

 

小さいのが少しありますが、ほとんどがちょうど良い大きさ。粒揃いが良いです。

部屋の中に土をあまり持ち込みたくないため、ショウガもサトイモも割となんでも水で洗って持って帰るタイプの私ですが、さすがにジャガイモは洗いません。畑にきて一番に収穫し、他の作業をしている間に乾かしています。

 

手で目立つ土をはたいて落とし、持って帰ります。今年もお肌がきれいなニシユタカが収穫できました。

■懸念点

このニシユタカ、他のジャガイモに比べて緑化がしやすいように思います。私の管理の問題かもしれませんが、過去数年間育てて保管したのを思い出しても、やはり他のジャガイモと比べて緑化が早いと思います。

収穫後すぐに光が当たらない場所に保管することをおすすめします。今年はちょうど空いた米袋があったので、持って帰ってすぐにこの袋に入れて光の当たらない場所においておきました。

これまでの私の家庭菜園の経験では、春植えは遅霜等で壊滅的なダメージを食らうこともあって難しいなぁと感じますが、秋植えは失敗が少ないように思います。春植えに比べて秋植えは収量が少ないですが、ぜひ育ててみてください。

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