絶品!サトイモの「石川早生」の成長記録

2020年12月22日

■はじめに

家庭菜園をしている人の多くはサトイモを育てているのではないでしょうか?私もサトイモは毎年必ず育てています。以下は、阿部豊著『有機・無農薬で家庭菜園』を参考に育てた記録ですが、今回育てた品種は「石川早生」。8〜9月に収穫でき、味が驚くほど絶品でした。ぜひ多くの人に試していただきたいです。

阿部豊著『有機・無農薬で家庭菜園』

■種イモの入手

まずは3月頃に行きつけの国華園で種イモを購入。品種は「石川早生」。本来サトイモは晩秋頃が収穫時期ですが、この「石川早生」は早く、8月〜9月頃です。

名前から石川県のものと思いましたが、大阪の河南町が原産地のようです。河南町はご近所さんですので育てやすいかなーと期待します。

(「石川早生」の情報は、こちらを参考にさせていただきました。)

1キロ998円でした。やはり結構なお値段します。15個あります。

購入後、畑に植え付けするまでに、本来なら自宅で芽出しをしておく方が良いのかもしれませんが、ボケッとしててしていませんでした。前述の本にも特に芽出しのことは触れられていませんので、必ずしないといけないというものではないとは思うのですが・・・。

2017.4.8(0日目)

いよいよ種芋植え付け。借りたばかりの畑で、ざっと肥料入りの堆肥を入れています、

10メートル × 5メートルしかないのに、サトイモだけで、1.5メートル × 5メートルを占領します。

前述の本によると、「サトイモ栽培のポイントは土寄せ」だということです。

本に従って、のちの土寄せがしやすいように、あらかじめ畝に溝を掘っておいて、その溝の底に植え付け、成長と共に溝を崩していくやり方をとります。

この写真じゃちょっと分かりにくいですが、奥から2番目の畝です。2条植えにしました。

そしてこの後、待てど暮らせど発芽せず・・・。腐ってしまったのか・・・畑に来て発芽していない事実を見るたびに、夫婦の間でどんよりとした空気が漂いました。

2017.5.21(43日目)

あ、これは!!ようやく発芽!!!良かった〜。

これが分かりやすいかな?

「早生」だけれどもこれだけ発芽が遅くなったので「早生」で収穫できるだろうか・・・?やっぱり芽出ししておくべきだったか・・・

2017.5.27(49日目)

だいたい出揃って来ました。本に寄ると、これくらいの時期に1度目の土寄せをした方が良いのですが、またボケッとしててし忘れています・・・

2017.6.3(56日目)

しっかりと葉っぱを広げて来ました。葉っぱに揺れる雫が涼やかです。

2017.6.11(64日目)

全体像はこんな感じです。前にこの畑を使っていた人が残していったと思われるジャガイモやら長芋のムカゴやらが勝手に次々に発芽して来ますが、サトイモも負けずに大きくなって来ました。

この時期に2回目の土寄せをした方が良いのですが、また忘れてます・・・

芽かき」はしました。

2017.6.17(70日目)

この写真の葉っぱは比較的きれいなのですが、他の株で、少し食べられている後が見受けられます。

葉っぱの裏を恐る恐る見ると、毛虫!!

前述の本に「セスジスズメの幼虫に注意」と写真が載っていて、まさにその写真と同じ「セスジスズメの幼虫」です(気持ち悪いから自分で写真は撮っていません!)。「すごい〜、本と同じやん!」と変な感動はありました。

5匹くらいいて、全て移植ゴテで取り除いて踏んづけてやっつけました。

まだ出始めたばかりの様子でそんなに害が大きくなく、見つけて一安心です。葉っぱの裏にいるので分かりにくく、見落としていたら大変なことになっていたと思います。

2017.7.2(85日目)

葉っぱも大きくなり、トトロの傘らしくなってきました。夏の光景だなぁ。

そしてようやく1回目の土寄せ!上記の本には「3回に分けて梅雨明けまでに行いましょう」と書いてありますが、この日は1回目、2回目分です(笑)

2017.7.9(92日目)

見た目あまり変化なし。今更ですが、株の数を数えてみたら15株ありました。種芋の数と一緒なので、全て発芽したことになります!

2017.7.16(99日目)

3回目の土寄せ完了。先週は葉っぱが水平だったのが、垂れ下がってきています。雨が少なくて元気がないのかな?それともこんなもん?

またまた子芋から出てきた新芽が。子芋が土の中で成長しているんだなぁと思うと可愛く思えてきます。多分この後、容赦なく夫に芽かきされたことと思いますが。

2017.7.23(106日目)

雨が降っていないので土がカラカラ。下の方の葉っぱが少し枯れているのが見受けられました。根元に枯れ草を置いて簡易な草マルチを作ったりしていますが・・・。ジョウロで水をあげても、すぐカラカラになります。雨、降って〜!!

2017.7.30(113日目)

ちょっと枯れてきてる??

2017.8.6(120日目)

ひえっ!枯れそう!!まだ流石に収穫には早いから頑張って!

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_5852-700x467.jpg

2017.8.13(127日目)

おおっ!復活してます!8月7日に台風がきてどっさり雨が降ったので、それが良かったのかな?ホッと一安心です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_5929-700x467.jpg

2017.9.10(155日目)

何とかここまできました。やや勢いがなくなっています。

2017.9.18(163日目)

8月から9月頃に収穫できる石川早生ですが、芽が出たのが結構遅かったので、もう少し様子をみることにしました。

2017.10.9(184日目)

収穫。この写真が全てではないですが少なめです。
本来は親イモ子イモ孫イモと大家族になるところですが、やはり芽出しが遅かったのと土寄せが甘かったのと、週末にしか畑にいけないということもあって水切れ肥料切れを起こしてしまったのか、少なめです。

でも、食べてみて感動しました。この石川早生、ものすごく美味しいです。舌触りがとても滑らかでねっとりしすぎず食べやすい。また、いわゆる「大味」の逆で小ぶりだけれども味が凝縮しています。え?サトイモってこんなに美味しいの?と夫婦で堪能しました。

■まとめ

この年以降もサトイモを育てており、やはりサトイモ栽培には次のような点がポイントと実感しています。

  1. 種イモを植えるまでに「芽出し」しておいた方が良い
  2. 土寄せはしっかりとする
  3. セスジスズメの幼虫に注意
  4. 夏の日照り対策をしっかりとする

特に4に関してですが、近年は酷暑続きで、頻繁に畑に行けない私には水切れにどう対応するか悩みどころです。ベテランのおじさんが、穴を掘ってそこに水を溜めておけば水切れ防止になると教えてくれました。来年以降、ワラを敷いたり草マルチをしっかりしたりもしながら試してみようと思います。

この「石川早生」は早ければ8月には収穫できるので早く片付き、その場所に秋冬の野菜を植えるというのも十分間に合います。また、兎にも角にもとっても美味しいです。ぜひお試しください。

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