思いが実現する時の心境(新規就農のご報告)

2021年3月28日

貸し農園で家庭菜園を6年ほど続けてきましたが、常々「もっと大きな場所が欲しい」と考えていました。
特に、現在借りている貸し農園の契約期間がこれまで2年だったのが1年に短縮されてからは、「1年や2年で更地に戻して返さなくてもよいところが欲しい」と思い、当ブログでも書いてきました。

それが、ほぼ実現する目処が立ちました。1反弱の農地です。いわゆる”ヤミ耕作”ではなく、きちんと農業委員会を通しての契約です。つまり、家庭菜園を卒業して新規就農することになりそうです。

実現したいことを文字にして書くと実現すると聞いたことがありますが、本当にそうかもしれません。そして、チャンスは突然やってくるというのも本当なんだとしみじみ思いました。

本来、農地の貸し借りは農家じゃないとできないところですが、大阪府には準農家という制度があり、一定の農業教育や研修を受けて書類審査や面談をクリアした人は「準農家候補生」として農地の斡旋を受けられる資格が与えられます。私もずいぶん前ですが「準農家候補生」として登録してもらっていましたが、その後、家庭の事情や斡旋のタイミングなどによって実際に農地を借りるまでには至っていませんでした。

それが今回、自宅から自転車で通える距離のところに、すでに借りていた人が途中で耕作できなくなったらしくその後を受け継ぐ形で急遽借りることができるようになりました。待望の農地、夢のようです。

「夢のよう」ではありますが、現在の心境としては、「万が一、軌道に乗るまでに許可が取り消されたり病気になってしまったりしたらどうしよう・・・」という不安が大きく、なんとなくテンションも低いです。言霊があるのでこんなことを書いたらダメなんでしょうけれど、思いが実現するかもしれない時ってこういう心境になるんだなと思い知りました。本能が、ワクワクする気持ちをあえて押さえつけて、万が一実現しなかったときの精神的ダメージに備えているという感じでしょうか。そういえば、会社を辞めた直後もすごくテンション低かったな。

不思議にも、新規就農に対する不安は今の所ほとんどありません。会社が休みの日限定になるとはいえ、夫も共同ということもその理由の一つです。といっても、やっぱり過酷な夏の草刈り、苦手なクモとの戦い、売れ行きが思わしくないなどいろんな壁にぶつかるだろうとは思います。

また、少し考えるだけで、家庭菜園と農業とではものすごく大きな差があることがわかります。家庭菜園は好きなものを好きなやり方で育てることができましたが、今後は人さまの口に入るものを作ることになるので安全なものを作ることはもちろん、正しい表示などの法的な責任もありますし、地域の一員としてしっかり農地を管理するという義務もでてきます。とにかく、夫婦で病気や怪我に気をつけて、この与えられた幸運をしっかりとモノにしていこうと思います。

新規就農に関する記事をまたアップしていきますので、今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。(ブログのタイトルとサブタイトルは追って変更する予定です。)

つくし

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