【新規就農】売り先の選択肢

2021年8月29日

私は、大阪府の"準農家”という制度を利用して農地を借りています。

今は1反弱しか借りていませんが、今後少なくとも2反にまでは広げたいと考えていますので、ちゃんと実績を作っておかなければ、借りたいと思っても貸してもらえない可能性があります。

実績というのは、きちんと耕作しているというのは絶対。加えて、それなりの収益を上げたというところまで見られるのかどうかはちょっと分かりませんが、おそらく、見られる気がします。「農業」するために貸す許可を出したんやで、という感じで・・・。

それと、税務署に開業届を出しているから、売上を上げないと幽霊会社と見られてしまう恐れもあり。

よって、自家消費用の野菜づくりではなくて、売って収益を上げないといけないのです。今のところ、完全に自家消費ですが、そろそろ本気で考えなくては・・・。

販売ルートの選択肢

販売ルートとして、次の選択肢を挙げてみました。

  1. JAに卸す
  2. 直売所やスーパーで売る
  3. 大手の販売店と取引する
  4. マルシェに出店する
  5. ネットで売る
  6. 畑で売る

いろいろ選択肢はありますが、私には致命的な欠点が・・・「は?」と言われそうですが、私は運転が苦手なのです・・・。これだけでかなり選択肢が絞られてしまい、車が必要な販売ルートの場合は夫のいる週末だけというのが前提になります。

選択肢1.JAに卸す

一応JAの正組合員にはなりましたが、規格を満たす野菜を自然農で大量に作るのは難しいので、却下。

選択肢2.直売所やスーパーで売る

運転できない私なので、夫のいる週末だけ出品するという手もありますが、多くの直売所は朝に納品し、夕方、売れ残った分を取りに行かないといけないと聞いています。ちょっと時間のロスが勿体ないかなと思い、保留中。

あと、試していないので実際にはどうか分かりませんが、直売所では、見栄えがよくて安いものから売れていくような気がしてどうしても躊躇してしまいます・・・。自然農で育てた野菜は、小さくて、傷があって、緑も薄くて、チェックしているとはいえ虫がついている可能性もゼロではない・・・。きれいな野菜と一緒に並べてあると、やはり見劣りするような気がします。

選択肢3.大手の販売店と取引する

コープ自然派とかオイシックスとかと取引してもらう、って新米農家の私には憧れですな。

今は収量が少なすぎて、かなりハードルが高いですが、将来取引してもらえるようになれればなぁと思っています。有機JASを取れればちょっと現実的になるかもしれませんが・・・

選択肢4.マルシェに出店する

知り合いの農家さんが「新人農家の販売デビューはマルシェが多い」と言っていました。ただ、今はコロナ禍でマルシェがなかなか開催されないとか。

となりの農地のおじさんが定期的に近くでマルシェを開催されているようで、良かったら参加してくださいと言ってくださっており、今のところ、マルシェに出せるほどの収穫量がないので先延ばし中ですが、今後、出店させてもらえればなと思っています。ちなみにこのおじさんは専業農家さんですが、マルシェの他、近くのスーパーに売ったり、小学校の給食用に売ったりしているそうで、JAはまったく使っていないそうです。

選択肢5.インターネットで売る

「インターネットで売る」と一口に言ってもいろいろな選択肢があります。

・産直アプリで売る(ポケットマルシェ、食べチョク)
・フリマアプリで売る(メルカリ、ラクマ、paypayフリマ)
・自らネットストアを立ち上げる(BASE、ストアーズなど)

他にもあるかもしれませんが、私が知っているのはこれくらいです。

「食べチョク」が一番しっくりくるので申し込みしようかなと考えていたら、これまた知り合いの農家さんに「食べチョクで売る場合、全国の2000以上のベテラン農家さんと同じ土俵で戦うことになりますよ、大丈夫ですか?」と言われ、ちょっと尻込み中。

そして自らネットストアを立ち上げるのもいいかなと思っていたところ、メルカリから新機能のお知らせという通知が届きました。内容は、法人や個人事業主がメルカリ上にショップを出せる機能をこの2021年9月から新設するとのこと。

メルカリは、読み終わった本を売るので数回使ったことがある程度ですが、送料も安くて発送も楽でした。これは使えるかもしれない!

選択肢6.畑で売る

畑の片隅で売る、畑に買いにきてもらう、これが一番の理想です。

送料も要らない、販売手数料も要らない、売りにいく時間も要らない、よって、値段が抑えられます。そして何より地産地消で新鮮なものを提供できます。

うちは割と都会の農地で、(違法駐車の車が止まっていなければ)車も畑に横付けして止めてもらえるという絶好のロケーションです。

しっかりおいしい野菜を育てていれば、お客さんがついてくれるかもしれない。そのためにはこの場所で自然農の野菜を作っているということをアピールしたり、畑の見た目をきれいにしたり、少しずつでも環境を整えていかなければと思っています。

少なくともバキバキに割れたトマトをそのまま放置したりしてたらダメですな。↓

結論

というわけで、いろいろ考えた結果、まずはメルカリの2021年9月からのショップ出店機能という新しいサービスを使ってみようと思います。

知り合いの農家さんは、「どこで売るかをイメージしてから、何を育てるか考えたらいいですよ」とアドバイスしてくれました。この農家さんは、食用ホオズキをスーパーで売ってみたらさっぱり売れなかったそうですが、マルシェでは飛ぶように売れたとか。

今採れすぎて困っているナスビですが、やっぱりネットで売るとなるとそんなに日持ちしないし「ナスビ一箱」みたいな売り方をしても誰も買ってくれなさそう・・・。ナスビは頑張って自分で食べるとして、確かに今後はどこに売るかを考えて育てないといけないですね。

とりあえず、日持ちのするカイエンペッパーや、これから順次収穫予定のサトイモ、さつまいもなどから少しずつ売り始めてみようと思います。

長雨で秋冬のウネの準備ができない日が続いたので、今、急ピッチで作業を進めています。これまで使っていなかったウネを、キャベツやロメインレタス等の苗の植え付けができるようにクワで整えていく作業。猛暑が再来しているので汗だくです。

野菜を育てる作業、売る作業、それにまだ手つかずの経理などの事務処理もそろそろやらなければ・・・。なかなかの体力勝負です。(なのになぜ痩せない??)

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