【就農に当たって】続・耕うん機を購入しました ー畝立て編ー
「【就農に当たって】耕うん機を購入しました」で、耕うん機を購入して3月27日に全面耕うんするところまでを書きました。
今回は、4月24日にアタッチメントを使って畝立てをしたことについて書きたいと思います。
1.これまでの作業の振り返り
3月27日に耕うん機が納品され、耕うん機を使って微生物資材のラクトバチルスをすき込みました。
![ラクトバチルス](https://i0.wp.com/pocoapoco-bio.com/wp-content/uploads/2021/04/66BE02F1-3A0C-4875-A90C-6CF2B099E13C_1_105_c.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
クボタの営業マンから購入したものです。
土にすき込むものとして真っ先に思い浮かぶものは「苦土石灰」ですが、苦土石灰は殺菌作用があるからせっかく撒いた微生物が死んでしまうと聞き、撒いていません。(その代わりに後述の「カルシウム」を撒いています。)
硫安や牛糞も一緒に撒いたほうがよいと思いますが、どちらも使いたくないので、迷いましたが撒かないことにしました。もしかすると窒素飢餓がおきて全滅してしまうかもしれません・・・。
今回投入したラクトバチルスは、すき込んでから苗は20日、種まきは30日おかないといけないので、日にちが経過するのを待ちました。
そしてようやく日にちが経過し、4月24日に畝立てをすることにしました。前後3日晴天で絶好の畝立て日和です。
2.まずは再び全面耕うん
この日は前後3日が晴天の絶好の畝立て日和です。
![耕うん機で全面耕うん](https://i0.wp.com/pocoapoco-bio.com/wp-content/uploads/2021/05/D6FE01A8-1EFC-42B4-9998-564C42F90ECC_1_105_c.jpg?resize=700%2C525&ssl=1)
耕うん機も2度めなので、けっこう慣れてきた模様。
約860㎡、3月27日に初めて全面耕うんしたときはほぼ丸一日かかりましたが、今回は2時間半で出来ました!慣れるもんですねぇ。
モザイクを入れると夫がカッコよく見えてくるのが不思議です。
3.溝浚器につけかえ
耕うん機の別売りの「溝浚器」というアタッチメントです。イセキの営業マンに何て読むんですか?と聞いたら「こうしゅんきです」と言ってました。「こうしゅん」と入力しても変換で出てこないので、「みぞさらえ」と入力しています。
![溝浚器](https://i0.wp.com/pocoapoco-bio.com/wp-content/uploads/2021/05/381DF71B-01E9-467E-8C9F-F68559CCB0E8_1_105_c.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
これが「溝浚器」です。
耕うん機がもうひとつ上位クラスのものならこのアタッチメントの付け替えもかなり簡単にできる仕様になっていましたが、私が購入した耕うん機では若干手間がかかります。でも、めちゃくちゃ手間というわけでもないのでノープロブレムです。
付けたり外したりするネジの部分(写真撮るの忘れました)は、放っておくと錆びてしまうのでグリスを塗っておいてくださいと営業マンから言われ、後にコーナンまで買いに行きました。夫はトロンボーン吹きなので「買いに行かなくてもトロンボーンのスライドのところに塗ってるグリスでいいんちゃうん?」と言ってみましたが、あっさり無視されました。
4.いざ、溝浚器で畝立て
あくまで耕うん機に付けられるアタッチメントなので、直接畝立てができるものではなく、両サイドにみぞを作ることで畝立てとするものです。今回耕うん機を購入するまでその辺りのことも全く知らなかったです・・・。
![溝浚器で畝立て](https://i0.wp.com/pocoapoco-bio.com/wp-content/uploads/2021/05/F3DD73DD-B857-4402-A9B3-5AEBD7A4F5D8_1_105_c.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
こんな感じになります。
もっときれいな畝が立てられるようにしたい、畝の幅も野菜に応じて自由に変えたい、できればマルチも張りたい、という用途には「成形機」が必要だそうです。耕うん機のアタッチメントではなく別の機械で、お値段は70万円以上。耕うん機よりもずっと高いです。
「耕うん機」「成形機」「一輪管理機」の3つがあるとだいたい何でも対応できるので、この3つを順次揃えていったらいいですよと営業マンから言われましたが、その前に軽トラの方が必要かも・・・。色んな人から、そのうちトラクターが欲しくなるで、などと言われてますが、当面「耕うん機」だけでいきます・・・。
話が逸れましたが、セオリー通り、南北に畝を立てていきました。
畝立てをするにあたっては、「通路から通路までの間が120〜130センチにすると良い」「色々試行錯誤した結果、畝幅は80センチがちょうど作業がしやすいことが分かった」など、先人たちからこれまでいろいろ教わってきました。
ですが、夫が目分量?でどんどん畝を作っていきます・・・
![溝浚器で畝立て](https://i0.wp.com/pocoapoco-bio.com/wp-content/uploads/2021/05/42EB13ED-99E0-40CA-8A14-AF9F3F84600D_1_105_c.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
「まっすぐに畝を立てるのって難しいな」などと言っていますが、は?その前に幅がマチマチなんですけど・・・。
まぁ、畝幅に合わせて何を植えるか考えようと思います・・・こんないい加減でスミマセン・・・。
5.酸度調整資材を投入
前述したように、苦土石灰は撒いていません。じゃあ酸度調整はどうするのか?ですが、こちらを使いました。
![酸度調整](https://i0.wp.com/pocoapoco-bio.com/wp-content/uploads/2021/05/339297F6-E563-4F12-A442-58F7DA673CB0_1_105_c.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
畑のカルシウム。
これもクボタの営業マンから購入したものです。前述のラクトバチルスと同じメーカーのもので、これだと微生物に影響を与えずに酸度調整ができるとのこと。苦土石灰と比べるとお値段はかなり高いですが、おいしい野菜ができるならということで取り入れることにしました。
本来は、全面散布してから全面耕うんをしたほうがよいと思いますが、今回、酸度計を使ってpHを測ってみると6〜6.5ということで酸度の矯正はあまり必要なく、全面散布すると勿体ないので、畝立てをしてから畝の上に撒いていく方法を取ることにしました。
※私が使っている酸度計はアマゾンで購入したこちらのもので、もう5年以上使っていますが、まだまだとても便利に使っています。電池も不要なのでオススメです。↓
「畑のカルシウム」は、作物の成長途中でも使用でき、最初は少なめにして様子を見ながら途中で追加していくというのもオススメだと営業マンから聞きました。トマトの尻腐れ予防などにもとても良いようです。苦土石灰と同じように、ジャガイモ等の酸性を好むものには使用を控えてくださいとのこと。
何もかも初めて使うものばかりなので、うまく育てられるか自信はありませんが、少しずつ経験値を積んでいこうと思います。
6.手作業で通路を広げる
これまでの狭い市民菜園ではスペースを無駄にしないようにギチギチに詰めて育ててきましたが、せっかく広いところを借りられたので、野菜が伸び伸び育つように、また、作業がしやすいように、ゆったりとしたスペースをとりたいと考えていました。
この溝浚器で畝をつくると、溝浚器の幅がちょうどクワひとつ分くらいなので、必然的に通路がクワひとつ分くらいになります。にんじんや玉ねぎ、大根などの場合はそれくらいでちょうどいいかなと思いますが、夏野菜は定植してからかなり手を入れて管理するので、贅沢かもしれませんが、通路は歩きやすいように広くとりたい、と 考えました。
それならば、クワで手作業で掘り上げていくしかない!
![畝の調整](https://i0.wp.com/pocoapoco-bio.com/wp-content/uploads/2021/05/C0878057-AF56-49F6-B619-470E319EC625_1_105_c.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
「えいやさ、えいやさ、」と掛け声を用いると、はかどります。
![畝の調整](https://i0.wp.com/pocoapoco-bio.com/wp-content/uploads/2021/05/96B719B7-C1D4-4ACE-BEF3-FA22E2E7C57D_1_105_c.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
クワ2つ分くらいの広さまで広げました。
これで歩きやすくなり、作業もしやすくなりそうです!
7.もっと便利なクワがありました・・・
上の作業をしたのは、普通のクワです。
先日、近くの畑のおじさんから「こんど水路掃除あるから」という話がありました。田植えに向けての水路掃除は農家の義務です。近々お声がかかるだろうと緊張してましたが、ついに話がきました。
「水路掃除はな、クワに穴があいたようなジョレンというものが便利やからそれを持ってきてほしいねんけどな、新しく農業始めた人は何かと出費も多いやろから無理に用意せんでもええ。でももし何か買おうとするなら、両端がちょっと持ち上がって土がすくいやすいクワがあるから、それは買っても損はないと思う。水路掃除にも使えるし、畝を調整するのにも使えるし、便利や。ジョレンよりもそっちの方が値打ちあると思うで」
と、贅沢にも実演付きで教えてもらいました。
そしてまたまたコーナンへ。めちゃくちゃコーナンの売上に貢献しております。
![谷ガキ鍬](https://i0.wp.com/pocoapoco-bio.com/wp-content/uploads/2021/05/DD02151F-2E7B-4A79-9B19-CCF58183AA13_1_105_c.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
「谷ガキ鍬」というもののようです。
ちょっと写真ではわかりにくいですが、両端が少し持ち上がっています。
![クワ2種類](https://i0.wp.com/pocoapoco-bio.com/wp-content/uploads/2021/05/84166346-FD32-4541-8FBC-E0E175406706_1_105_c-1.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
普通のクワと並べてみました。
これまで使っていた普通のクワはオールステンレスのものですが、今回はお値段が少し安めのオールステンレスじゃないものにしました。断然軽いです。普通のクワは耕すときに重さを利用するというところもありますが、今回のは土をすくうのに使うならば軽い方がいいだろう、お値段は安い方がいいだろうと考えてのことです。
そして、通路を広げる作業をこの谷ガキ鍬でやってみましたら、確かに楽ちん!ちょっとしたことなのに、土がこぼれないので、効率的に作業ができます。道具って先人たちの知恵が詰まってるんですね。
8.畝の表面を整える
溝浚器で畝立てをすると、畝の表面がきれいな平らになりません。そこで登場するのがこちらの道具です。
![レーキ](https://i0.wp.com/pocoapoco-bio.com/wp-content/uploads/2021/05/118F9483-DCD9-462F-B132-BE382A604DF0_1_105_c.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
「レーキ」です。
これは、これまでの市民菜園時代からも「あったら便利だろうな」と思っていたものです。器用な人なら、こんなん自分で作れると思いますが、今後も長く使っていくことになると思うので、ちゃんとしたものを購入しました。こんなんでも確か3000円以上しました・・・。支出から目を反らしたくて会計処理が溜まっております。またまたコーナンで入手。
そしてこれは超便利。大量に同じものを育てるならこういう手作業的な道具は不要かもしれませんが、少量多品種でやろうとしている私にとってはこれは必需品になりそうです。
何かと支出が嵩みますが、その代わり、一度買ったものは長く使えるように大事に手入れをしていきたいと思います。
いかがでしたでしょうか?
耕うん機って高い買い物なのに、購入して使ってみるまでどんな仕上がりになるのかなかなかイメージが沸かなかったので、記事にしてみました。読んでくださっている方の参考になれば嬉しいです。
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