【就農にあたって】自治体主催の農業塾に参加しました

2021年6月26日

先日、自治体主催の農業塾に参加してきました。連続もので、今回は第1回「農薬の使い方」「夏野菜の栽培」です。

慣行栽培の農業はこれまでちゃんと学んだことがないので、知っておきたいと思って申し込んだものの、今は畑での作業が忙しいから良いお天気の日に講習会を受けにいくのは時間がもったいないかな・・・なんて思っていましたが、とんでもなかったです。めちゃくちゃためになる講習会でした。

農薬の使い方の講義について

2時間の講義で、前半は農薬の使い方の話でした。私は農薬は使わない方針ですが、まず言われたのが「みなさんの中で農薬なんか使わないと考えている人もいるかもしれませんが、最初に言っておきます。1反以上の農地を耕作しようとすると、農薬を使わないというのは絶対に無理です。」とのことでした。「絶対に使いたくないという人もいると思いますし、農薬を使わなくても野菜は育つという人もいるかもしれませんが、それは農業ではないです、きちんと収入を得る農業をするならば、農薬は絶対に必要ですから」ということでした。

私は1反よりも少し狭いところなのでギリギリセーフ?なんて思いながらも、グサッときた言葉でした。今の私のやり方はあまりに非効率というのをうっすら自覚しているからかもしれません・・・。この講習会の後に実家に帰ったのですが、母にも「で、儲かってるの?」なんて言われ、さらにグサッときました。まだまったく収穫ないからと答えるのが辛かったです。微生物資材を投入して、寝かせて、本格的に栽培を始めて約2ヶ月ですが、周りからするともう借りて半年くらい経ってるのに?という感じなんだろうと思います。確かに非効率なのは自覚しております。

話が逸れました。
農薬は必ず必要ですと最初に言われましたが、その後、農薬の誤った使い方による被害の例や、農薬をできるだけ使わずにすむように健康な野菜を育てるにはどうすれば良いかというような話もありました。

農薬は捨てることはできないので使い切らないといけないということも聞きました。購入するときに名前が登録されているので、川に捨てるなんてことをしたら、魚が大量死して警察が動いて絶対にバレますからねということでした。

その他、どこで購入すべきか、使うときの注意点、記録の必要性など、短い時間でしたが網羅的に教えてもらい、これまでこういう知識が一切なかったので、とても勉強になりました。

最後まで話を聞いて、改めて農薬を使うのが怖くなりました。人体や環境に与える影響が未知数ということよりも、万が一希釈の計算を間違ってしまったら・・・、万が一指定された野菜以外にうっかり使ってしまったら・・・、万が一保管しているのを盗まれたら・・・、というようなことです。

だれかに健康被害がでてしまったり(場合によっては死に至らせてしまったり)、周りの農家さんも含めてすべて出荷停止に追い込まれたり・・・なんて想像したら怖すぎます。使う場合のリスクもあるということを認識しました。

いまのところは有機JASで認められたものも含めて農薬を使う予定はありませんが、それは農業ではありませんと言われてしまうとちょっと戸惑ってしまいました。今後は2反まで増やしたいと考えていますが、まずは1反弱の今の段階で、できるだけ効率的に健康な野菜を育てる技術を身につけることができるように頭を使いたいと思います。

野菜を健康に育てるには

農薬の使用をできるだけ少なくするために野菜を健康に育てるにはどうすればよいか、ポイントを教えてもらいました。

まずは、やはり排水。4月30日のブログで、ほ場が水浸しになった件を書きましたが、排水の話がまた出ました。水はけが悪いと健康な野菜は育たないとのこと。今回教えてもらったのは、水はけをよくするには、畝の上辺の部分を狭くすること、通路を広くとること、がポイントだそうです。通路というのは人が歩くだけのためにあるのではなく、水が流れるところでもあります、とのことでした。畝の上辺を狭くして通路を広くすると野菜を植えるスペースが減るから、と欲張ってしまうと排水が悪くなるから気をつけてくださいということでした。これはあまり意識していなかったので、今後気をつけようと思います。

次に、根っこを深く張らせること。苗を定植する際にじょうろで畝を濡らす程度にちょぴっとしか水やりしないと、地面の中まで水が行き渡っていない、根は水を求めて伸びていくから、畝の表面しか湿っていなければ横にしか伸びていかず、夏の乾燥などに弱くなり、倒伏リスクや病気になりやすいとのこと。だから、しっかり畝全体を湿らせてから定植すること、定植後は一点集中で水やりするのも良い、ということでした。

これについては、私は定植時に畝を湿らせることもせず、酵素水(有機JAS認証機関に事前確認済みのもの)にドブ漬けするのみで、その後の水やりも雨まかせで現在まで全くしていません・・・。こんなんですが、下の写真のように、ナスビもゆっくりですが育っております。定植直後はなかなか成長しませんでしたが、ここへきて成長が加速し、今日はようやく、本当にようやく花芽が確認できました。3週間前に施した米ぬか・油かすが効いてきたというのもあるかもしれません。夏の日照りを乗り越えてくれるかがヤマです。

2021/06/25時点のナスビ
2021/06/25時点のナスビ(ヴィオレッタ・ディ・フィレンツェ)

その他のポイントとしては、よく観察して害虫や病気を早期に発見すること肥料を与えすぎないこと、などの話がありました。人間でもブクブクの肥満状態は病気になりやすくていっぱい薬を飲む羽目になってしまいますよね、野菜も同じで肥料を与えすぎると病気になりやすくなり、薬をあげないといけなくなります、という話でした。この辺は認識しているから大丈夫!

夏野菜のポイント

後半は、夏野菜の育て方のポイントとして、トマト、カボチャ、スイカ、エダマメのポイントを教えてもらいました。これが、めちゃくちゃ勉強になりました。

私が特に「これは!!」と思った事は次の点です。

トマト

最大で3段目まで収穫してどんどん新しい苗に入れ替えていくのが最近の流行とのこと。えー!!そうなん?ってビックリです。植物も人間と同じで、老化すると病気になりやすくなったり美味しくなくなったりするから、若い苗から収穫するのがよいのだそうです。

トマト

これは今週火曜日(6月22日)に撮ったうちのトマト。ちょうど3段目くらいです。

肥料が足りなかったのか、2段目3段目は実がつかず、先週、慌てて米ぬか・油かすを施したところです(こういうときにボカシや液肥を使いたいところですが・・・)。3段目ってまだこれからが本番、と思っていましたが、最近の流行ではこれでおしまいにするんですね・・・びっくりです。ちゃんと育てる人はこの時点でかなり収穫があるのでしょうけど、なんとなく勿体ないと思ってしまいます。

それと、「今頃(6月下旬)に種まきをすると、10月末頃に収穫できる、その頃は直売所でもトマトが少ないので重宝されるからオススメだ」ということでした。これは盲点でした!やってみます!!

カボチャ

最近は、ハロウィンの飾り用の需要もかなり増えてきているから、それを狙ってみるのもおもしろいのではないか、競争相手も少なめです、ちょうど今頃に直まきするとハロウィンの頃に収穫できるからチャレンジしてみてはどうか、とのことでした。なるほど〜!!そういう視点があったか!

カボチャ(黒皮栗)

今日のうちのカボチャ。

食べられないものを育てるなんて邪道やでって夫に言われる可能性はかなり高いですが、ちょっと面白そうな種がないか調べてみようと思います。(実行は来年にするかも。)

スイカ

スイカはこれまで家庭菜園でも毎年育ててきましたが、最大の疑問が解決しました。最大の疑問・・・それは収穫のタイミングです。

周りのおっちゃんからは、ヒゲの部分が枯れてきたら収穫や、とか、ポンポンと叩いてみたら分かるとか、いろいろ教えてもらいましたが、どれも決定的ではなく、ギリギリまで放置してカラスかハクビシンか何かに食べられてしまったり、思い切って早めに収穫してみると中がまだ白かったりと、運まかせみたいな感じでやってました。

これから「売る」となると、半分に割ったらまだ白かったなんてことはあってはいけないので、スイカは売るのは難しいなと思っていましたが、今回の講義を聞いて解決しました。ポイントは、雌花の開花日を記録し、その日から○日で収穫ときっちり数えること、です。小玉スイカの場合は開花から35日前後だとか。ヒゲが枯れたらとかでもざっくり判断はできるけれども、ざっくりではいけません、売る場合は必ず雌花の開花日を記録して日数を数えてください、これは絶対にやってくださいということでした。よっしゃ、やってみる。

スイカ(シュガーベイビー)

本日のスイカ。5月15日に定植して一ヶ月以上経っているのに、ずいぶんのんびりさんです。最近ようやくやる気スイッチが入った模様。

数えるのがめんどくさい、開花日が分からなくなった、などの場合は「お盆の飾り用です」として出荷するのもありかもしれませんね、ということでした。これも、なるほど!と唸らされました。

エダマメ

丹波黒などの晩生の大豆種は6月中に種まきすると株が暴れるので7月に入ってから種まきすること、イメージは田植えが終わってホッと一息ついた7月10日頃の種まきがベストです、ということでした。ガーン・・・6月12日に種まきしてしまいました。
※地域によって違うかもしれませんが、大阪で育てる前提での話です。

間違った丹波黒大豆の種まき 

今日の黒豆。おヌシ、暴れる気満々ですな、というくらい元気に育っております。

大豆はエダマメと違って短日種だから日が短くなったと感じないと花がつかない、日が短くなったと感じるのはお盆の頃です、だから早い種まきは厳禁です、とのこと。しかも、この写真のように1粒ずつ撒くのではなく、2,3粒ずつ撒いて2本残すのが正しい撒き方ということです。重ね重ねガーン・・・やってもた。とりあえずこのまま見守ります・・・。


以上がざっくり講義内容のレビューです。合計2時間の座学でしたが、かなり得るものは大きく、参加してよかったと思います。

新規就農以外にも、帰農者、再受講の人などもいて、想像していたよりたくさんの人が参加していました。できれば横のつながりが欲しいなと思っていましたが、コロナ禍のソーシャルディスタンスのため、物理的に距離が離れていて、交流もなにもなかったです。

第2回は来月。忙しい時期ですが、次回も参加しようと思います。

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