怖い生き物が多い季節 そして野焼きについて

10月に入っても異常に暑い日が続いており、日照り続きで土がカラカラ、ひび割れができ始めています。そろそろ一雨ほしいところです。そんな中ですが、隣の農家さんは稲刈りを終えられ、秋だなぁと感じることも多くなってきました。

○モが多くて辛い

私が秋を感じる一番の出来事は、私の大嫌いな○モを多く見かけるようになることです。(正式名称を入力すると絵文字が表示されて嫌なので「○モ」と書かせていただきます。)

自転車に乗っていても、飛んでこないかヒヤヒヤします。何か顔に触れて、○モの巣かと思ってパニックになりかけたら自分の髪の毛だったとか、逆に自分の髪の毛だろうと思ったら○モの巣でパニックになったとか、そういう風にビクビクしながら過ごす季節です。畑へ行くには木が多い公園の中を通っていくので、深呼吸してから自転車を漕いで出発します。と思ったらこの前は、公園へ行き着く前に自転車に○モがぶら下がっているのを見つけてパニックになりました。

先週は、道具小屋の近くに突然、大きな○モの巣ができていました。
前日までなかったのに、一夜にして大きな巣を作られており、この時点で小パニックです。女郎とかいう名前がついている黄色と黒の大きなのです。この季節はこの女郎という野郎があちこちに現れて、ほんとに気持ち悪い・・・。時々夢に出てきてうなされますが、この日は現実にすぐそこに女郎がいました。

この日は幸いにして日曜日で夫がいました。夫に話しかけるときは普段ものすごく低い声ですが、この時ばかりは気持ち高めの声でやっつけてほしいとお願いしてみました。

夫は私の愛用している三角ホーでやっつけようとするので、いやこれは使わないでほしいとちょっとイラッとして言うと、今度はクワで巣を取っ払ってくれましたが、「いや、巣を払うのじゃなくて、本体をやっつけてよ!ああっ、あそこに逃げた!踏んづけて!!早くっ」とパニックになって指さして言うと「あんなでかいのは俺も嫌や」と言うではないですか。え、そうなん?やっぱり○モは怖いやんな、とちょっとうれしくなりましたが、そんなこと言うてる場合じゃないです。

「そのクワを押し付けて潰したらいいやん!そこっはやく!!」と言っても全然別のところをクワで地面をトントンとするから「は?そんなパフォーマンスは要らんねんっ!」と言い放って夫からクワを取り上げ、クワの平な面を地面に何度も何度も、ドンドンドンドンと必要以上の力で打ち付け、遂にやっつけました。

半狂乱になってクワを地面に叩きつける女、こういう妖怪いてそうやなと自分の姿を客観的にみて思いましたが、とにかく○モが苦手な私にとっては辛い季節です。ちなみに、この日に限らず○モがでたときは、やっつけてほしいとお願いしてもトドメを刺してくれないので、だいたい喧嘩になります。「そんなところで優しさは要らんねん!」とか言って。夫からしたらひどい言われようだろうなとは思いますが・・・。

○モの巣を張らせない薬剤も市販されており、誘惑に負けて使ってしまいそうになりますが、その誘惑を踏みとどまらせているのは、自然農をやっているという自負心もありますが、それ以上に、その薬剤のパッケージに○モの絵が書かれていて怖いということです。

以前、農業スクールに通っていたとき、○モが苦手ということを何気なく話したらすごく馬鹿にされたことがあって、それもトラウマになっているところがあり、何とか克服しようとしてきました。ちょっとマシになったようには思いますが、今のところはまだ全然ダメです・・・。就農して何言ってんの?とまた馬鹿にされるかもしれませんが、自分のブログに書くくらいは許してもらえるかなと思って、正直に書かせていただきました。

その他にも、秋は生き物の季節

秋はその他にも生き物が多くて、上の写真のように、ちょっとした穴からカエルが顔を覗かせていたりして、こういうのは可愛いなと思います。ちなみにこの穴を三角ホーでちょっと触るとカエルが合計4匹ピョコンピョコンと飛び出してきて微笑ましかったです。

○モは怖いけど害を及ぼさないというのもその通りで、別の土俵というか、実際に恐怖なのは、やはりスズメバチです。襲われたら逃げられないので、黒い服は着ないようにしたり、それらしきハチを見かけたら自然な感じでやり過ごすというような対処をとりあえずしています。

研修先の農家さんは、近づいてきたなと思ったら目を逸らして自然にやり過ごす、でもその後も何度も近づいてきて、あ、これは威嚇してるなと感じるとその場を離れて逃げる、とおっしゃってました。あまりに頻繁に見かけるようだと近くに巣があるでしょうから業者に頼んで元から駆除したほうが良いのだろうと思います。

遭遇したときに備えて、母が顔を覆うネット付きの帽子をプレゼントしてくれ、一度使ってみましたが、これをかぶると目の焦点が合わず、10分くらいで目の奥が痛くなり、使うのをやめてしまいました。こんなこと言ってる人は他に聞いたことないのですが、私だけなのかなぁ・・・。

あと怖いのはよくニュースになっているマダニですが、最近はそんなに草ボウボウにはしていないし(ほんまか?)、○モが怖いために肌を露出しないようにしているのでこれは大丈夫だろうと思っています。

野焼きについて

さて、草ボウボウにしていないと言いましたが、真夏と比べて涼しくなったので、以前よりは割と草刈りを真面目にやっています。刈り取った雑草はあっちこっちにこのようにまとめて置いています。↓

マルチなどに使ったり草堆肥にしたいところですが、この時期の雑草は種をつけてしまっていること、コオロギの大繁殖を防ぎたいこと、草木灰が欲しい、という理由で全部ではありませんが、一部は燃やしています。こういう雑草の山に近づくと、明らかにコオロギの鳴き声がたくさん聞こえてきます。

野焼きをするにあたって、市の農業指導員や、自治体のホームページ、地元のJAのホームページなどで確認したところ、野焼きは原則禁止だけれど農産物の残渣などは例外的に認められているということで、少なくとも私の畑ではやってもOKの様子。周りの農家さんも時々野焼きをされています。

ただ、お隣の農家さんがおっしゃるには、割とすぐに消防署に通報されるとのこと。そうなるとトラブルに発展したりして厄介なので気をつけたほうがいいということでした。注意点として教えてもらったのは、以下のとおりです。

  • 少しずつ燃やすこと
  • ビニールやゴミは燃やしてはいけない
  • 周りにお布団や洗濯物を干していないか確認する(週末はお布団を干す人が多いから、燃やすならなるべく平日に)
  • 最後に水をかけて完全に消火させる

燃やすのは、草木灰が欲しいという目的もあります。良い草木灰を作るには、ググった結果、炎をあげて白い灰にしてしまう燃やし方ではなくて、ジワジワと燃やして黒い灰を作るようにするとよい、ということでした。よって、こんな感じで小さくジワジワと燃やしています。

これくらいなら煙も畑の外にほとんど出ないので、通報されることはまずないです。他の作業をしながらじわーっと燃やしています。この燃やした後の灰がたっぷりあるところで日本ほうれん草の種まきをしてみましたら、今のところは順調に成長しています。

野焼きは市民菜園では絶対にできなかったので(やってる人はいましたが)、野焼きができるということだけで何気に嬉しいです。サツマイモを収穫した後は、焼き芋もやってみようと思います。市民菜園では雑草を抜いた後は一輪車に載せて残渣置き場まで運んで処分してもらっていましたが、なんかもったいないことをしてたなあと思います。

ただ、これだけの草木灰じゃ、土質改善にはぜんぜん足りないので、今年は籾殻くん炭を作ってみようかなと考えています。稲刈りの季節ですので、無償で籾殻をたくさん入手できないか、これからいろいろ当たってみるつもりです。手に入れば、作る様子をレポートする予定です!

広告