【1年目の冬】最近の畑の様子

12月も下旬になり、冬本番も近づいてきました。

本来ならば、大根や白菜などの冬野菜が収穫まっ盛りの季節ですが、うちの畑は成長がゆっくりです。農地を借りて1年目でまだ土が出来てないから、と言い訳をしたいところですが、上手な人は1年目からもっと上手に育てるんだろうなぁ・・・とやや落ち込んでおります。

そんな中でも細々と収穫や管理作業をしていますので、今日は畑の様子を一部ですがご紹介したいと思います。

ニンジン

前回のブログで「まともなニンジンが出来ない」旨を書きましたが、場所によっては形の綺麗なニンジンになっていることが分かりました。

黒田五寸ニンジンです。いい香り!

種まきを何度かに分けてしましたが、後の方に蒔いたところが綺麗に出来ています。最初に蒔いたのは7月5日、最後に蒔いたのは8月10日。そこだけ土が良かったとか、雨などの条件が良かったとか、理由は分かりません・・・

エンドウ

こちらは、フルーツスナップエンドウ。

自然農の本に載っていたやり方で支柱を立ててみました。

「なんか・・・ちょっと見すぼらしいな」と夫が言い、通りがかりの農家さんからは「あのワラがそよいでるやつは何やってんの?」と言われ、とてもエンドウの支柱には見えませんが、ツルが絡んでくれたら良しとします。

先日、自治体主催の新規就農者向け講習会で「エンドウは10〜15センチほどの大きさで冬越しさせるのが良い」と習いました。大きくても小さくても寒さでやられるそうです。

12月19日撮影のエンドウ。ちょっと種まきが遅くなったかなと心配していましたが、10センチ程でまさにいい感じの大きさです。

ただ、2粒ずつ種まきするのが良いみたいなので、来年からはそうします。

エンドウ系は、このフルーツスナップエンドウ以外に、毎年絶対育てているウスイエンドウと、絹さや、そして最近流行りのツタンカーメンエンドウを育てています。

去年までは、市民菜園で、スナップエンドウ、絹さや、ウスイエンドウの3種類を育ててきましたが、狭い市民菜園では最初は3種類ちゃんと見分けがついても、ツルがワサワサに伸びてくるといつの間にかどれがスナップでどれが絹さやで・・・というのが分からなくなってしまってました。エンドウあるあるだと勝手に思っていますが、こんな雑な管理をしていたのは私くらいかもしれません。

今年は広々をしてるので、どれが何だか分からなくなるなんてことはないでしょう、多分。

ナスビ

ナスビは冬野菜じゃありませんが、12月になっても立派な1株を撤去せずに置いていました。

12月14日撮影。ちょっと葉っぱが黄色くなりかけていましたが、まだ枯れていません。

撤去せずに置いていた理由は、以前、タイの農園で研修させてもらった時に「タイではナスビは1年草ではありません」ということで3年もののナスビを見せてもらいました。その時の写真がこちらです↓

もはや果樹のようでした。日本では冬に枯れてしまうので1年草扱いですが、何とか冬越し出来ないかなぁと思って撤去せずに置いてました。

そんな時に『野菜だより(2017年11月号)※』という雑誌を何気なく読んでいたら、「ナスビを冬越しさせると春からグングン成長して早くから収穫できるのでオススメ」だと書いてあり、その方法も詳しく説明されていました。「これは!」ということでダメ元で実践してみることに。

※Amazonのkindle unlimitedで読みました。kindle unlimitedは月額980円ですが、ガッツリ元とってます。

まずは地際から15センチくらいでカット。

土を乾燥気味にした方がいいためビニールマルチや草マルチはしない、トンネルは不織布とビニールの二重にする、特別寒い日は毛布を掛けるなど、かなり過保護に、とにかく冷やさないようにしないといけないようです。

そして、夫がやった結果↓

不織布を被せた後に、捨てようかと思っていたホットキャップがあったのでそれを被せ、その上からビニールのトンネルをしました。

右側の一反木綿みたいなのは、北風避けのつい立てなのだそう。これは雑誌に載っていた訳でも何でもなく、夫が勝手に設けたものです。(←このブログを読んでくれた方が、この一反木綿みたいなのを設置するのが正しい方法だと勘違いしてしまうことのないよう念のために書いておきます。そんな勘違いする人なんていないと思いますけどね。)

ここまでガッツリ冷え対策をしたのですが、実はこの前日、仮としてホットキャップだけ被せていたのが暴風で飛んでしまっていて、一晩寒風にさらしてしまっていました。もう既に手遅れかもしれません・・・

大根

打木源助大根。

葉っぱが黄色なのは、何かが足らないのでしょうか・・・追肥として、米ヌカ、油カスを与えています。

一方、同じ打木源助大根、市民菜園での様子。

青々としていて、上の写真と全く同じ大根とは思えないです。種まきもこちらの方が遅かったのに・・・。

こちらは元肥、追肥は全くしていません。長年の残っている肥料で育っているのか、それとも土が柔らかいからスクスク育っているのか・・・。

この大根の前はえん麦を育てており、実ったものがこぼれ種で発芽して成長し、写真の通り大根を取り囲んでいます。このえん麦が何か良い作用をしているのかもしれません。つるんとしたとても綺麗な大根が採れたということもあり、これがえん麦の効果なのだとしたら、緑肥ってなかなか侮れないと実感しました。

玉ねぎ系

玉ねぎは、「春陽黄」、「泉州中高黄」、「赤玉ねぎフレッシュレッド」の3種類を育てています。

畑で育苗するということを初めてトライしましたが、売ってる苗のように立派なものにならなかったので、この後どこまで育つか微妙です。

これは泉州中高黄。3つの中では明らかに育ちがいいですが、それでもこんな感じ。

今年の冬は厳冬だと聞いているのでますます微妙。

あと、玉ねぎではありませんが、ベルギーエシャロットの栽培も今年もトライしています。球根が手に入らなかったのでタネからです。仙台以北じゃないときれいに結球させるのは難しいと種の販売サイトで書かれていましたが、どうしても育てずにいられない・・・。西洋野菜の栽培はほどほどにしようと考えているけれども、このベルギーエシャロットだけは別ものです。

○以前書いた記事↓
日本で手に入りにくい「ベルギーエシャロット」を家庭菜園で育ててみた

12月21日時点でこんな感じ。

F1と固定種の2種類育てています。

その他の野菜

全部ではありませんが、その他の野菜の様子です。

自然農をしている人の間では有名な「みやま小かぶ」です。

二十日ダイコンくらいの大きさの間引いたものを、葉っぱも含めて浅漬けにしたら絶品でした。

①適当な大きさに切り、塩もみして水分が出てくるまでしばらく放置
②水分をぎゅーっと絞る
③容器に入れて昆布、酢、砂糖、をまぶして落としラップし、冷蔵庫で一晩寝かせる 

というざっくりした作り方でしみじみ美味しいお漬物ができ、もっとたくさん種まきすればよかったなと後悔しています。

固定種の晩生千筋京水菜。

サラダ水菜とは違ってゴワゴワしているので生で食べるのはちょっとしんどいですが、一株が大きくなるのでたっぷり食べられるのが嬉しいところです。ちなみにサラダ用の水菜も育てたいと思ってタネをネットで購入したら、種子消毒ありとなっていました・・・。よって畑では育てず、ベランダで細々と育てています。

固定種のトレビス。

実験的に少量だけ栽培しています。これも西洋野菜ではありますが、片手サイズの小さなトレビスだそうです。トレビスは歯ごたえと苦味がやっぱりレタスとは違って美味しく、鮮やかな色合いもきれいなので、西洋野菜でも使いやすいと思います。結球し始めてるという感じですが、これから真冬を迎えるのでどうなるか・・・

写真を見て思いましたが・・・ウネの上が、草マルチするでもなく、何とも中途半端な状態になってますな・・・ちょっときれいにします。

スペルト小麦です。

3畝、時期をずらして種まきしいました。最近、大雨が続いたので土がかなり湿っているのが心配ですが、今のところは順調です。


その他、ニンニク、ジャガイモ、カリフラワー、キャベツ、下仁田ネギ、リーキ、ハーブ類、とまだまだ他にもありますが、今日は一部だけご紹介させていただきました。

今は年末の忙しさもあり、畑に行くのは2、3日に1回くらいのペースになっていますが、頭の中は常に畑のことで、来年の作付けを考えたりしています。

春に畑を借りて、夏、秋・・・とにかく畑に行くのをルーティンにしようと考えてがむしゃらに突っ走ってきましたが、畑に行かないでじっくり考えたり、反省したり、勉強したりというのも大事な時間だなと思います。

まだ未定ではありますが有難いことに新しい畑の話もいただいており、来年はどう時間をやりくりするかが課題になりそうです。

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