【畑の友】除草作業の効率を上げる「三角ホー」

2021年9月29日

三角ホー。「クワ」は英語で、ホー(hoe)なので、三角のクワという意味の「三角ホー」。この便利さを最近再認識しています。

これです↓

三角ホー

今の私は、畑作業で一番時間が取られているのが除草です。なんとかして除草にかかる時間を削減したいので、除草の道具としてクワやカマなどいろいろ試してきましたが、この三角ホーが今のところは一番除草作業が効率的にできるように思います。

クワは、最近はアルミの軽いものもありますが、やはりそれなりに重いので体力を消耗しますし、カマはしゃがんでの作業になるのでやはり体力の消耗が激しいです。自然農の本に「雑草はカマで刈る」と書いてあったので何となくカマを使っていましたが、かがんでの作業が結構しんどく、休み休み作業しているとなかなか進みませんでした。カマで刈る意義は、雑草を根っこから抜いてしまうのではなくて根っこを土の中に残すということなのかなと理解しています。

三角ホーは、立ったまま作業ができますし、何よりも軽いので疲労感が全然違います。軽いけれども、なんせ三角なので尖っているところが三箇所あるわけで、ちょっと振り下ろすとグサッと土に刺さってくれます。秋の雑草は根っこがビシッと張っているのでなかなか手ごわいですが、この三角ホーだと、尖った部分でグサッと刺してグイッと手前に引っ張れば簡単に抜けます。ウネの斜面部分などの微妙な角度のところも、3つの角や辺のいずれかにフィットするのでストレスなく作業ができます。カマで刈るのと比べて根っこは多少抜けてしまいますが、大部分は土の中に残っていると思うので、ヨシとしています。

よく見たら、このようなシールが貼ってありました。↓

・根の強い草の除草
・うね斜面の除草
・土寄せ作業に便利 とのこと。

まさにそう、その通りの使い方をしていまして、めちゃくちゃ便利に使わせてもらってます、と、このシールを書いた人に伝えたいです。除草だけじゃなく、ニンジンの土寄せや、畝の中耕など、普通のクワでやると野菜まで傷つけてしまいそうな細かい作業でも三角ホーならとてもやりやすいです。

その他にも、排水ルートを整えたり、やっつけたヘビを引っ掛けて川にポイッと投げるのに使ったり、多目的に使えます。この三角ホーという道具を生み出した人、すごいです。

私が使っているのは120センチくらいの短めのものですが、私の身長は150ちょっとなので、これくらいが使い勝手がいいです。ただ、サトイモやジャガイモの土寄せをしようとするとちょっと小さいので、もう一回り大きいものもゆくゆくは買い足すかもしれません。

「雑草を味方にする自然栽培」とは言え、雑草の管理はきちんとしないと野菜が負けてしまうので、初夏から秋にかけての除草作業をいかに効率的に行うかは、私にとってとても重要です。あぜや使っていないウネの雑草は刈払機で一気に刈ってしまうとして、刈払機が使えない株と株の間などの細かいところ、刈払機の刃が入らない通路部分、これから種まきをする根っこまで刈らないといけないところ等は、どうしても手作業での除草になります。

以前何かのビジネス本に「フリーランスは自分の時給を意識しないといけない」と書いてありましたが、本当にそうだと思います。何となく畑に長時間いたり、ド作業をすると「やった感」を感じてしまうので・・・。

今は1反弱の畑ですが、まだまだ広げたいですし、販売にもチカラを入れたいので、手際よく除草作業を終わらせるやり方を今後も極めていきたいと思います。

下の写真は、本来3つのウネがありますが、草ボーボーで、単なるモジャモジャエリアになってしまっています。こういうところも三角ホーがあれば、ひるまずに開拓作業ができます。

除草作業前のもじゃもじゃ

この時期の雑草は1株1株が大きいので、雑草の根っこ部分にホーをグサッと刺して、グイッと引っ張れば、ガサッと雑草がなくなります(関西人なので、擬音多めです)。

ちなみにこの瞬間・・・けっこう快感なんです・・・。根っこが切れるブチブチという音、感触、フカフカの土があらわになってスッキリする様子、開拓してるぞという前進感、とかが。

開拓作業後、こんな感じになりました(まだ途中ですが)↓

除草作業後、スッキリ

と、まあここまで三角ホーを絶賛することを書いてきたわけですが、・・・最近、園芸雑誌で、ピーラー型の除草クワをよく見かけます。こういうものです。↓

雑誌を読む限り、結構多くの人が愛用されている模様。私は使ったことがないんですが、こんなに愛用している人が多いならちょっと試してみたいという気もしています。

試した結果、もしも、三角ホーよりこのピーラー型の方が良かったら、あっさりピーラー型の方に乗り換えるつもりです。その際には【畑の恋人】として改めてご紹介しますが、このピーラー型の除草クワ、なかなかのお値段なんですよね。なので、当面は三角ホーでいくつもりです。(三角ホーのお値段はかなり前に購入したので記憶があいまいですが、夫は900円くらいやったんちゃうかと言ってます。)


こんな感じで、秋は1日でも早く種まきをしないといけないという焦りもあり、作業に没頭してしまう今日この頃。お昼ごはんも食べずに作業をしていたら血糖値が下がりすぎたのかフラフラしてきたので、近くに自動販売機を探し、ものすごく身体に悪そうなジュースを買って、畑でグググーッと一気に飲みました。ふと気づけば、空はモコモコした雲が出ていて、小さな秋見つけた、とちょっとポエマーになりました。

いつも声をかけてくれる、近くで自然農をされているおじさんも心配して、すぐに食べられるように洗ったブドウを持ってきてくれました。なんというか・・・繋がっているという安心感がとても嬉しいです。そしてそのブドウも甘くてものすごく美味しくて、ここで農地を借りられて良かったなぁとしみじみ思いました。

ジュースを飲んで気づいた秋の空

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